やんちゃなお姫様。

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結局しゃぼん玉が見つかって




放課後





先生に倉庫の掃除を命じられた





私が言い出したから私だけなんだけど






掃除もパパっと終わらせて先生を呼びに行こうとすると






ホースが目に入る







蛇口を捻って思いっきり水を出す







檜山「何遊んでんの？」






貴「え？」






声がした方を見ると光成がいてホースを向けてしまった






檜山「……A？」







光成の制服にかかってしまった水







決してわざとじゃない






貴「いや…ごめん」





どうしていいか分からないまま立っていると






光成にホースを取られ私に向けてくる






貴「ねえ！光成！！」





檜山「仕返しだよ」






楽しくなっちゃって




もう1本あったホースを取り出し水を光成にかけた





貴「冷たい！！！」





檜山「ベッタベタだわ」





ベンチに座り髪の毛の水をぎゅっとしぼる







檜山「Aって綺麗な黒髪だよね」






貴「ケアはちゃんとしてるから





それ褒めてもらえるの嬉しい」






「藤井ーーー！！！！」







貴「え、何」






光成と話していると先生の私を呼ぶ怒鳴り声が響く







「倉庫の掃除いないと思ったら！！





びしょ濡れじゃないか！！」






貴「掃除は終わったんですー！」





「檜山まで、ベタベタ…






お前ら遊んだな？」






貴「いや、ここだけ雨降りました！」







私の分かりやすい嘘に光成がゲラゲラと笑うから





風邪ひかないうちに帰れ！とまた怒られた







貴「…くしゅんｯ」






秋なので水をかぶれば寒くなってきた








檜山「俺の家来る？」






貴「へ？」






檜山「風邪引いちゃうと悪いから、俺の家の方が近いし」






貴「あ、じゃあお邪魔しようかな…」






私がやり出したことも



怒らず最後まで面倒見てくれる光成




ほんとになんで彼女がいないんだろう…

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