やんちゃなお姫様。

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檜山「待つから」





貴「大丈夫だから先に帰ってて？」





このやりとり数回目







数日前先輩に呼び出されて逃げたこと忘れてた





逃げたんだけど、それが良くなくて






次は放課後に呼び出されてしまった





誰とは言わず、放課後呼び出されてるから





先帰っててってみんなに言ったんだけど







光成だけは…聞いてくれない。







檜山「Aが大丈夫でも





俺が大丈夫じゃないから待たせて？」






ほんとに光成は優しいな




そういう所が王子様みたいで暖かい







貴「うん、ありがとう」







呼び出された場所に向かうと






貴「この前より人数増えてません？」






全員で5人ぐらい裏庭にいて






「この前逃げるからだろ」





貴「私転校してきて




ほんとに何も分からないんで、教えてください」






何に怒ってるかは尚大が言ってたけど





それが本当のことなのか聞かないとわかんない






「檜山くんの彼女じゃないなら近づくなってことだよ」






光成の彼女なら近くにいても大丈夫な訳だ



梨々も言ってた






1番は嫉妬じゃない？

ほかの女の子と喋ってるとモヤモヤする、みたいな





貴「先輩は、告白したんですか？」





「え、してないけど」






貴「檜山くんのこと、好きなんじゃないですか？」






「好きだけど推しとして好きなだけ




みんなの檜山くんなの」






また難しいことを言われた気がする






貴「みんなの檜山くん…」





「抜けがけは許せないってこと！」






貴「分かりました！




光成が彼氏になったら





仲良くしてても良いってことですよね？」






ぶはっと吹き出す笑い声が聞こえる





後ろには話題の光成がいて






檜山「もー、何言ってんの





そんなノリで彼氏とか無理なんだけど」






貴「あ、ごめん」





檜山「先輩方もいつも好きでいてくれて



ありがとうございます





ただ、この子はほんとに大事な子なんで





何もしないでください」






私の肩を片手で抱き寄せると






先輩方はどこかへ行ってしまった

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