12 ページ12
貴「じゃ、尚大って呼んでい？」
織山「尚大って言うな」
なんで、名前じゃんと言うと
みんなおりだから…と小さい声で返される
その時、ぐぅっと私のお腹が鳴る
貴「へへ、ごめん」
織山「食べてないの？」
貴「食べる前に先輩に呼び出されちゃったから…」
あげる、と私にメロンパンを差し出してきた
貴「でも尚大の」
織山「俺、お腹いっぱいだから」
目を合わさずそう伝えてくれる尚大が凄くかわいくて
ありがとと言い壁にもたれ、尚大の隣に座る
貴「ここ空き教室なの？」
織山「そうだよ、俺が鍵持ってるから誰にも邪魔されない」
貴「え！！尚大すごい！」
織山「だから尚大って言うなっ」
尚大の顔は少し赤くて思わず笑っちゃう
織山「ご飯だけはゆっくり食べたい」
貴「みんなと食べるのも楽しいけどね、
1人苦じゃ無いの良いね」
織山「なに、訳あり？」
貴「え？」
A寂しそうな顔してる、と初めて尚大に名前を呼ばれた
貴「私、転勤族だからさ、友だちに馴染めなくて
ご飯1人で食べたことあるけど少し苦手
1人が続くと食欲無くなっちゃった」
織山「…」
尚大は何も言わず私の頭に手を置く
光成に比べて少し小さいけど優しい手だ
織山「今は……学校楽しい？」
貴「みんないるから楽しいよ
これからは尚大もいるしさらに楽しくなりそう！」
織山「だから尚大って…
Aだけだから、許すの」
貴「特別だ！」
嬉しくてそう言えば尚大も笑う
織山「黒ちゃん、仲良いでしょ？」
貴「あ、うん！同じクラスだしよく一緒にいる」
織山「中学一緒で良い奴なの知ってるから
なんかあったら言いなよ、友だち想いだから」
貴「それ言える尚大も友だち想いだね、ありがとう」
織山「もう、Aうざい」
笑いながらそう言うから尚大なりの愛情表現なのだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 570人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナツ.(プロフ) - めろたんさん» 新作も読んで頂き本当にありがとうございます😭💖どうか、最後までお付き合いください！！ (9月7日 14時) (
レス) id: 60d717d776 (このIDを非表示/違反報告)
めろたん(プロフ) - 新作嬉しいです♡きゅんきゅんいっぱいで読んでいます！！更新も楽しみに待っています♡ (9月6日 22時) (レス) @page11 id: 1205a2287e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナツ.
| 作成日時：2023年9月5日 2時
