先輩×余命3ヶ月の彼女【Takahiro】

7話 ページ8

目が覚めると横にいたのは望





貴「へ?!」






望「あ、起きた?


クラブ終わって帰ってきたらご飯無かったから」






貴「あー…ごめん


今から作るね」





望「いや、ええよ



そういや今日なんで学校来てなかったん?

濱ちゃんがずっと心配してたで！」




貴「あ、
LINEの返信も返してなかった…」




A濱ちゃん!!返信遅くなってごめんね(´;ω;`:#85E249)





秒で既読が付き罪悪感を感じる




TakahiroA〜!!心配したやん! 返信返ってきたら安心したわ!!




Aごめんね!明日今日のぶんいっぱい話しよね!!




Takahiroするする!!




濱ちゃんは優しすぎるんや…




望「なぁ、なんか隠してるやろ?

今日どこ行ってたん？」





貴「…




望、そのことで大事な話があるねん」





望「ん?」





貴「最近頭痛とか吐き気がひどくて「妊娠！！」




貴「違うから真面目に聞いて



今日病院行ってきた…」





望「なんて、」









貴「脳腫瘍


治療せんかったら余命3ヶ月
発見が遅かったから日本では
治らへんって言われた…

遅くても26日には海外に行かなあかんらしい」





望「…」




貴「治すのにかかる費用




50万…やねん」





望「ちょ、え？嘘やん


嘘にもほどあるやろ」





貴「嘘…?




私やって嘘って言ってほしいわ！
いきなり、余命宣告されて

治療費なんて無くて



文ちゃんが出してくれるって
言うてくれたけど…


やっぱり悪い気しかせんくて」






望「ごめん、





濱ちゃんには言えへんのやろ？」





貴「…さすがに言えへん



クリスマスに出かけるから26日にする」





望「俺はどうしたらいいん？」





貴「望は日本におって」





望「…分かった」




理由を察したのか望は何も言わなかった





貴「やから、これからいっぱい迷惑かけると思う…


言語障害とか頭痛、吐き気、手足の麻痺

症状たくさんあるんやって」





望「…大丈夫

俺はAの味方やから」





貴「ありがとう、望



…もう疲れたから寝るわな、」






望「あ、うん」





貴「おやすみ」







この他愛のない挨拶も



いつか分からなくなる時が来るんやろか…

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