先輩×余命3ヶ月の彼女【Takahiro】

20話 ページ21

Takahiro side




何時間たったやろか…






俺がAに別れを告げられてから





"今日でデート最後にしよっか"







"私…濱ちゃん好きやない"






"自分勝手なんも分かってる"







"＿＿別れてください"






言われることのない言葉やと思ってた

たった8文字で終わるもんなんや、







泣きながら


謝るAの姿が頭の中をぐるぐる回っていた







"＿また会えたらいいな"




俺に聞こえるか聞こえんかの声で





言うて走って行った







今すぐ追いかけたい





でも今の俺にそんな資格はない…






夜の10時30分




母「あ、おかえり〜


Aちゃんとのデートどうやった?!」





崇裕「あぁ、別れた」




母「え?なんで!?」






なんでか分かったらどれだけ楽やねん




俺かて知りたいわ





それ以上はおかんも聞いてこんくなった





部屋でぼーっとしてたら




いきなり電話





崇裕「…もしもしｯ…」




やば、鼻声やわ




望『全部聞いたで




濱ちゃん、ごめんな』




姉弟に出るな、よう謝るとこ




崇裕「望もなんで謝るん」






望『Aがとった言動に対してな』





崇裕「A
ずっと泣きながらごめん


って

何回も言うてた」




望『Aやって別れたくて別れたんやない



やから泣いたんちゃうん?』





崇裕「じゃあなんで」






望『大好きな濱ちゃんにやからこそ

Aは言わんかったんやろ


言えんかったんやろ、




やってA


嫌いな明菜さんに

濱ちゃんの彼女になってくださいって
言うぐらいやで?』


え?



崇裕「え?どういうこと?

明菜とA仲いいんやないん？」





望『えぇ?!そっから!?

明菜さんAに嫌がらせ何回もしてるんやで？



明菜さんは濱ちゃんが好きやから』




言葉が出らへんかった





なんで気づいてやれんかったんや、





望『別れてまで嫌いな相手に

彼女になってほしいって普通は言わへんやろ』





崇裕「望…俺どうしたらええ？」





望『明日朝6時半○○空港に来て』




崇裕「…空港


分かった」





貴「…望？」





今1番会いたい人の声が聞こえた





望『ほんなら明日絶対来てや』





崇裕「分かった



望、ありがとうな」




望『大好きな

はまこたCoupleやから


って俺も小瀧や！！』



やっぱ望には叶わへんわ、





崇裕「おかん、朝6時半に明日○○空港まで送って」






なんか察したんか何も言わんとokをくれた

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