◎ 素 敵 な 誘 拐 。《JW》

45話。 ページ46

貴方side



チケットを渡して
1カ月後…








いつもどうりに…
起きていつもどうりに…




したいはずやのに



なんでおらんねん、






リビングに行くとみんながいなかった








1通の手紙









"Aへ"





なにこれ…







"Aへ




俺等WESTは警察に居場所がバレた
顔も覚えられた
ニュースにもなると思うねん
やから俺等はAにもらったチケットで
ボスニア・ヘルツェゴビナに行くことにした
なんも言わんと出ていったのはほんまごめんな

出発するのは始発




A…俺等ほんま楽しかった
Aと毎日一緒におれてよかった



最初は冷たかったA。
笑うことも許されてなかったAに対し
いっつもふざけて絡んでた俺等


Aの過去を聞いたとき
俺等、みんなAを心配したんやで
笑っていいって言うたとき
笑顔になってくれた
ほんまに嬉しかった




笑顔も涙も背中も…
見せてくれた


俺等にとってAは
特別な存在やねん
今日までも、これからも…





Aの言うとおり
素敵な誘拐やったと思うで



俺等、捕まらんようにする





やからこの家で待っててほしい






絶対7人で帰ってくるから






いつか会うときまで＿＿＿"






っ…なんでｯ






なんにも言わず出ていったんよ…







なんで、









分かってたよ、いつかはいなくなること…。









なんか言うてくれてもいいやん、








私は空港に走り出した＿＿＿。

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