◎ 素 敵 な 誘 拐 。《JW》

2話。 ページ3

貴方side




私は黒瀬A。





17歳、世に言う花のJKってやつ。






まぁ私からしたらそんなのどうだってええんやけど、






毎日毎日おもしろくない






うわべだけの友だち関係を見る、傍観者。





親友だって言ってた子も






違うグループに行くし







所詮、友だちって関係はそれで終わる








授業に出ず屋上で音楽を聞くのが好きやった






一人の方が楽。









早退して学校の近くの海でサボる









堤防に座って海を見る







ここから飛び降りたら死ぬんかな？





私が死んでも何も変わらない








はぁ、






なんか楽しいこと、ないかな？







私はパーカーのフードを被って堤防のところを行ったり来たりしてた









すると









「なぁなぁ、









誘拐されてみいへん？」







知らん男共に声をかけられた







誘拐…か。





貴「へぇ、楽しそうやん」






「あひゃひゃひゃひゃ


こんな子珍しいなぁ！なぁ、神ちゃん」





「そうやな！」







「俺、重岡大毅な！よろしく」






「神山智洋！神ちゃんって呼んでな！」






貴「黒瀬A。Aでも自由に呼んで」






大毅「おっけー！じゃ、A！
あの裏に車止めてるから乗って〜！」








うるさいな、ほんまにこいつら誘拐犯か？





智洋「ほんまや」





貴「ん？」




智洋「心の声聞こえすぎたわ」




貴「すいませーん」






喋りながら車に行くと





手錠をかけられた





貴「は？なにやってんの？」





智洋「一応！逃げんようにな！」







貴「別に、逃げへんけど」






大毅「なんや、無愛想やな！
もっと笑えや！」






簡単に笑えるならとっくに



笑ってるっちゅうねん！

3話。→←1話。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す