モリモトしか勝たん。

15話。 ページ16

樹 side







目の前で顔真っ赤にしてる奴1名






口を開けば慎太郎しか言わない









Aとは仕事が重なって会ったり




メンバーとかスタッフさん含め


何人かでご飯行ったりはしてきたけど





2人でのご飯は正直初めてでスイッチが切れてるのか





飲むスピードが異常にはやい






一流の女優には見えない



ただの恋に悩む女子高生





2019年12月31日にAKB48を卒業して





恋愛OKになったけど




2020年1月22日にデビューした俺らからしたら




今からという大事な時期







それをAは分かってるから




こんなに悩んでいるんだろう





樹「もう、A飲み過ぎだから」






貴「…全然振り向いてくれないよお、」







樹「慎太郎が大事に思ってることぐらい




Aも分かってるでしょ」






貴「分かんないよお〜



好きって言っても




何も言ってくれないんやもん、、




森本もデビューして
かわいい女の子のファンも



もっともっと増えていくんやろうなあ〜…





…森本もじゅったんも離れていく気がする、遠い」









樹「それ俺らが思ってることだよ？」








貴「…へえ？」






樹「共演した時からAKB48は国民的アイドル
Aは演技上手いからCM・ドラマ・映画に出て
バラエティに出て爪痕残して
世界で最も美しい顔ベスト100に選ばれてるし





よっぽど俺らの方が遠いって感じてた




やっとデビューできてAと同じ土俵に立ったの」








貴「うう…じゅったんが泣かせにくるよお」






樹「泣かせたかった訳じゃ無いんだけど！




もう飲んだらボロボロじゃん






高野さんの迎え必要？」







貴「んーん！歩いて帰る！」






樹「うん、それは諦めた方が良い」









高野さんじゃなくて




慎太郎にメールを入れてから会計を済ませた

16話。→←14話。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す