思いがけない告白 ページ27
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『亜嵐くん、ごめんね?
変な誤解されちゃって。』
白濱「俺は、全然…。
それより、Aちゃんが……。」
『私って、玲於くんにとって、あの程度のものなんだね。
信頼なんて、かけらもなかった。』
あの目は、友達を見る目でも、妹を見る目でもなかった。
軽蔑の目。
私は、そんなもんだったんだ。
証拠もなく、責め立てられて。
泣いてるのが、好きな人だからって、あれはないよ。
『んー、でもよかったかも。
逆に吹っ切れたかも?笑』
白濱「Aちゃん…。」
『…へ?』
広がる亜嵐くんの香り。
抱きしめられてる…?
白濱「無理して笑わないで。
俺の前では泣いていいんだよ?」
『そんな、こと、…っ、』
悔しかった。
今までの私たちの時間はなんだったのって、何回も聞きたくなった。
でも、何も言えなかった。
軽蔑の目が頭から離れない。
泣き続ける私の背中を一定のリズムで叩いてくれる。
そのおかげで、泣き止むのは早かった。
白濱「ねぇ、こんな時に言うことじゃないって分かってる。
弱みに付け込むみたいなことも、したくない。」
『どういう意味…?』
私の肩を掴んで、必然的に目が合う。
白濱「でも、もう無理、我慢できない。
俺、Aちゃんのことが好き。
…俺の彼女になって。
俺がAちゃんを傷つけてくるもの全部から守るから。」
『……え、』
白濱「そのまんまの、玲於のこと好きなままでいいよ。
絶対俺のこと、好きにさせるから。」
日菜子ちゃんの顔がちらついた。
でもすぐに、投げかけられた言葉の数々を思い出した。
…亜嵐くんなら。
そう思った。
『…うん、いいよ。』
この時の私は、たくさんのことを考える余裕なんて、なかった。
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らら(プロフ) - うわああああ!次が気になる( ; ; )れおくんのばかーー!って叫びたくなります笑笑 (2018年8月26日 22時) (レス) id: f3822f5c95 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - みたこさん» 頑張ります!! (2018年8月24日 11時) (レス) id: bce47cfc92 (このIDを非表示/違反報告)
みたこ - あの、、更新待ってます( ; ; ) (2018年8月21日 19時) (レス) id: ac1edf1138 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - みたこさん» わぁ!AAAの方も見てくださったんですか?嬉しいです(〃ω〃) (2018年8月10日 13時) (レス) id: bce47cfc92 (このIDを非表示/違反報告)
みたこ - いやもう、玲於もにっしーも最高すぎです好きですスキ!!!!!!!! (2018年8月10日 11時) (レス) id: ac1edf1138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:natsu | 作成日時:2018年3月14日 16時