4角片想い Sano Reo

ヘタレ ページ11

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Alan side









あ、また、落ち込んでる。

あ、無理して笑顔作った。

さては、玲於となんかあったな。






机に頭を預けながら、Aちゃんを観察する。









Aちゃんは、玲於のことが好き。



それは、みんな知ってそうで、本当は僕しか知らないこの事実。






そして、その事実は僕のことを苦しめる。


もう、言わなくても分かるよね？







そう、僕の好きな人はAちゃん。






きっと、Aちゃんが玲於のこと好きになるずっと前から。

初めて会ったときから、きっと好きだった。





でも、ヘタレチキンな僕は、何にも行動に移さず、いつのまにかAちゃんの心は、玲於のところにあった。




あー、本当ダメだな、俺。







Aちゃんの恋の応援なんかできるわけないのに。


心の中では、俺のこと好きになればいいのになんて、思ってるのに。




大人なフリして、アドバイスとかしちゃって。







でも、もし、少しでも心が揺らいだら、次こそ、僕は、本気を出す。

次こそ、Aちゃんを俺のものにする。






あ、また、玲於と新田さんが話してるの見て、悲しそうな顔してる。



よし、慰めに行こ。





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