夏をかける少女

転校生 ページ2

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先「 おー、【 ゆうた 】入れー 」



「 えっっ！？ 」



岩「 神宮寺のことじゃないよ〜座ってもう 」







勢い良く立ち上がった俺に、視線が集まる





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「 ごめんごめん 」





慌てて席に着くと





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前のドアから腰を低くして、キョロキョロしながら入ってきたのが





先「 転校生の…岸、優太くんだ。仲良くしてやれ 」






岸くんだった







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この出会いもきっと今思えば必然で、きっと…







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先「 えっと、席はー…神宮寺の後ろだな 」




「 えっ！ 」




岸「 あ、はい 」






" そこしか空いてないんだから当たり前でしょ " としかめっ面な岩橋の横を


" あ、ちょっとすいません " なんて歩いてくる岸くん






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岸「 えっと、岸です！よろしく！ 」



「 あ、神宮寺です…神宮寺、勇太 」



岸「 えっ！ゆうたっていうの？まじ？ 」





" すっげぇ！まじか！まじか！ " とはしゃぐ岸くんに思わず笑いがこみ上げる




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岸「 え、なんで笑って… 」



あ「 じーーーーん！！ 」



「 あ、ごめん岸くん。ちょっと待って 」







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「 なんだよ 」



あ「 ねっ、転校生どれ 」



先「 おいこら！まだホームルーム中だろうが！ 」



あ「 あと14秒で終わりますよ！先生！ 」





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きっかり14秒後になったチャイムの音に、呆れながら出ていく先生を見送って







あ「 で、転校生どれ 」



「 俺の後ろの席にいる 」



あ「 あ、あれ？へぇ…なんか人間って感じ 」



岩「 A意味分かんない 」






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あ「 名前は？ 」



「 岸優太 」



あ「 えっ！ゆうたっていうの？まじ？ 」



岩「 A、岸くんと同じ反応してる 」





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今日ここから、僕たち４人の



たった一度の、たった40日の夏が始まるんだ

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