Episode 37 ページ40
しばらくして部屋に戻ってきたガープさん。
その後ろから、1人の少女がついて来ていた。
ミニオン島で兄と決別してから初めて見た顔。
ファミリーにいた時よりも、遥かに子供らしくなったAは、おれと向かい合うなり、ポロポロ涙を零す。
「生き、てて……良かった！
痛い思いをさせて、本当にごめん！
でも、あの場から安全に逃げるには、ああする他なかったの……！！」
そう言って抱きついてきたA。
まだ治りきっていないのであろう、軋む体にムチ打って彼女をしっかりと抱き締めた。
「感動の再会、じゃな」
遠くから見ていたガープさんが笑いながら呟く。
冷やかしにも聞こえるそれは
Aの体を動かし、おれから離れさせた。
恥ずかしそうに彼女が顔を俯ける。
「それはそうと、2人には行ってもらいたい場所があったんじゃ！
1年と6ヶ月後、わしは孫のルフィの元へ行く。
東の海のフーシャ村じゃ。
そこでアイツに稽古をつけてやってくれんか？」
「はぁ？！」
にこやかに言うガープさん。
綺麗におれとAの声が揃うのだった。
.
.
.
「なんてむちゃくちゃな……」
ガープさんが気を遣って(たまたまかも)私とロシーを医務室に2人きりにしてくれた。
色々話したいこともあったが、
嵐のように私をここに連れてきた挙げ句、爆弾発言をして出て行ったガープさんのせいで、私の口から最初に出たのはそれだった。
ロシーが頷いて口を開く。
「まあ、前日とかじゃなくてよかったよな。
そう言えば、その……
海軍に居て平気なのか？
実験の事とかあるだろうし…」
遠慮がちに聞く彼。
相変わらず、優しいんだから
「もう吹っ切れたから
本当は、海軍になんて戻りたく無かったのだけれど。
ロシーには、ここが1番安全かもしれない」
もし、彼が生きているとバレたら
間違いなくドフラミンゴはロシーを殺すだろう。
恐らく……いや、確実に私もだ。
10年
私がドフラミンゴに貰った時間。
その間に強くなって、彼を討つ。
彼がいなくなったら、花の咲く綺麗な島でロシーと2人、落ち着いて過ごそうか。
「ああ……
もし、決着が着いたら
2人きりで何処か遠い国で暮らそう。
偉大なる航路の、何処か安全な島で」
「うん、私もそう思ってたとこ」
来たる未来に思いを馳せ
物語の第2章は
ゆっくりと、穏やかにその幕を上げようとしていた。
ラッキーアイテム
殺してやるわよ、いつかね
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なつか(プロフ) - 銀之助さん» あああ、まじですか！！めちゃ嬉しいです！やはり同じキャラが好きだと見ている作品、作っている作品も同系統のものになりますね(笑)最新話、相変わらず鼻血ものでした(・ω・)b(更新停止状態ですが)お互い頑張りましょう！ (2016年2月28日 4時) (
レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - なつかさんってどこかで聞いたと思って、お気に入り見直したら私お気に入り登録してました(笑) 自分の好きな小説を書かれてる方にお気に入り登録して頂けて感無量です！！凄く好きな雰囲気のお話しだと思ってました！！また、お話を書かれるのを楽しみにしております。 (2016年2月25日 20時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - るあ(爆)と名前の所に打ったせいで爆笑してしまった私((急 (2015年11月30日 18時) (レス) id: 8380f20d9f (このIDを非表示/違反報告)
なつか(プロフ) - さらみさん» ありがとうございます！！続編とは言いながら、2、3話更新していますが、まあ大目に見てやってください( ´ ▽ ` )ﾉ笑 (2015年10月10日 9時) (レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
さらみ(プロフ) - とても面白いです！続編楽しみにしてます！話の内容がごちゃごちゃ....というより、奥が深い、というべきだと思いました！w文章角のお上手で羨ましい限りです(ﾉ∀`)陰ながら応援しています！ (2015年10月9日 23時) (レス) id: c4dac701ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつか | 作成日時：2015年9月21日 18時
