Episode 4 ページ4
「きゃははははは！！こけたー！！」
「やっぱりコケただすやーーん！！」
ベビー５とバッファローが声を立てて笑う。
もはや毎回恒例になっているこの男のドジっぷりは、慣れているはずのAでさえ目を覆いたくなるほどの物だった。
先程笑った2人が殴り飛ばされる。
なにも、そこまでやらなくても、
Aは遠くの壁に叩きつけられた2人を見てため息をついた。
彼の子供嫌いも、やはりファミリーでは常識に等しい。
…まだ、Aは一度も暴力を振るわれたことはなかったのだが。
「コラソン、紅茶よ。熱いから冷ましてから……
Aの忠告も聞かず、カップを手に取り、一口すすっては盛大に吹き出すコラソン。
「熱いって言ったじゃないの！！！」
……ローは初めてこの女が感情を露わにしているところを見たのかもしれない。
「……」
コラソンは、そのまま八つ当たりのようにローの頭を掴み窓から放り投げた。
ガシャーン！！！
大きな音を立ててローがゴミ山に不時着する。
「はあ…仕方ない、ここから落ちて怪我をしない人なんていないからね」
Aは、本日何度目かもわからないため息をついて窓から飛び降りた
.
.
「なんだ、あの野郎……イカれてやがる！」
ゴミ山に頭から突っ込んだローは、むくりと起き上がり先程落とされた方向に向かって悪態をついた。
…この際、お前もなかなかイカれてるぜ、というツッコミは無しにしとこう。
窓の向こうでコラソンが、何故か独りでに燃え上がっているのを見届けたローはしぶしぶ立ち上がった。
「それに…あの女は何なんだ？……」
先程”クイーン”と呼ばれた女を思い出す。
あんな集団の中にいるんだ、アイツもイカてるに決まってる！
「あの女、って何よ。名前教えたじゃない」
ふいに声がした。
「？！い、いつからそこにいた？！何しに来たんだ！？」
驚いて数メートル下の瓦礫まで転がり落ちた少年を、Aが冷ややかな目で見つめていた。
「私は船医よ？手当てしに来たのに、また生傷増やして……」
やれやれ、落ちつかないガキねぇ
ひょい、とひとっ飛びでローの元に着地したAはまたため息をついた。
「おれはガキじゃねェ！！」
「動かないでよ、包帯、巻けないじゃない」
いつの間にやら、懐から一巻きの包帯をとり出していたAは、手際よくローに包帯を巻き始めた。
ラッキーアイテム
殺してやるわよ、いつかね
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なつか(プロフ) - 銀之助さん» あああ、まじですか！！めちゃ嬉しいです！やはり同じキャラが好きだと見ている作品、作っている作品も同系統のものになりますね(笑)最新話、相変わらず鼻血ものでした(・ω・)b(更新停止状態ですが)お互い頑張りましょう！ (2016年2月28日 4時) (
レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - なつかさんってどこかで聞いたと思って、お気に入り見直したら私お気に入り登録してました(笑) 自分の好きな小説を書かれてる方にお気に入り登録して頂けて感無量です！！凄く好きな雰囲気のお話しだと思ってました！！また、お話を書かれるのを楽しみにしております。 (2016年2月25日 20時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - るあ(爆)と名前の所に打ったせいで爆笑してしまった私((急 (2015年11月30日 18時) (レス) id: 8380f20d9f (このIDを非表示/違反報告)
なつか(プロフ) - さらみさん» ありがとうございます！！続編とは言いながら、2、3話更新していますが、まあ大目に見てやってください( ´ ▽ ` )ﾉ笑 (2015年10月10日 9時) (レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
さらみ(プロフ) - とても面白いです！続編楽しみにしてます！話の内容がごちゃごちゃ....というより、奥が深い、というべきだと思いました！w文章角のお上手で羨ましい限りです(ﾉ∀`)陰ながら応援しています！ (2015年10月9日 23時) (レス) id: c4dac701ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつか | 作成日時：2015年9月21日 18時
