Episode 24 ページ26
「______お久しぶりです、おつる中将」
この番号は、初めて使った。
未だに説明していなかった、私が海軍を逃げ出してからの足跡。
小舟を乗ってタライ海流を命からがら逃げ出した後、程無くして今いる海賊団に保護されたこと。
そこがドフラミンゴの元だと話したら物凄く怒られた……
どうやら外の戦いは終結したらしい、
部屋の外からも、受話器の向こうからも砲撃の音は聞こえてこなかった。
「私、やっと本当に愛せる人を見つけられた気がします」
歪な文字が血でさらに滲んだぐしゃぐしゃの紙を見つめた。
受話器ごしに柔らかい笑いが聞こえてくる。
「頑張るんだよ」
優しい声。
私はこの声も、私の過去を知った上で暖かく接してくれたおつるさんも大好きだ。
「________はい」
目を閉じれば、黒いコートに独特な崩れた笑みで笑う金髪の彼。
貴方だけは、絶対に失わない。
脳裏に浮かぶ雪原の白と、毒々しい赤を消すようにかぶりを振った。
「で、ここから本題に入るのですが
恐らくこれから先、今までそちらに入っていたドンキホーテファミリーの情報が海軍に行かなくなると思います」
ロシーが、あの人に伝えていたから。
「その分私がドフラミンゴの目を盗んで報告しますので」
何か言いたげな様子だったが、部屋に近づく気配。
慌てて電伝虫に受話器を叩きつけ、抜ける力に反抗しながら部屋の扉から海楼石の錠を外した。
程無くして開く扉。
目の前に現れた3メートル級の男を見上げる。
「あら、どうしたの？」
「何でもねェよ、休ませろ」
ワガママな子供のように言ったドフラミンゴは、Aの手を少々強引に引いて彼女のベッドへと倒れこむ。
2人分、ましてや1人は規格外の大きさの男
耐えきれずベッドが激しいスプリング音をあげた。
「今日は、しないのね」
「フッフッフッ…されたくないだろう？」
たまには休むのも必要だ
珍しく正論を述べる目の前男の額に優しく口を落としたAは、日頃の疲れからか、数秒で眠りについた。
.
目の前で、小さな子供を抱きかかえる男に、銃を向ける。
「お前の首で……！！
聖地へ戻る」
拳銃のトリガーを引けば、その男はいとも容易く倒れるのであった。
.
これは……ドフラミンゴの、過去______！！
燃えるような暑さにうなされ跳び起きる。
横を見たが、寝息を立てるその男は何も見ていないようだ。
_______睡眠を対価に、記憶の入れ替えができるの……？
ラッキーアイテム
殺してやるわよ、いつかね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 174人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつか(プロフ) - 銀之助さん» あああ、まじですか！！めちゃ嬉しいです！やはり同じキャラが好きだと見ている作品、作っている作品も同系統のものになりますね(笑)最新話、相変わらず鼻血ものでした(・ω・)b(更新停止状態ですが)お互い頑張りましょう！ (2016年2月28日 4時) (
レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - なつかさんってどこかで聞いたと思って、お気に入り見直したら私お気に入り登録してました(笑) 自分の好きな小説を書かれてる方にお気に入り登録して頂けて感無量です！！凄く好きな雰囲気のお話しだと思ってました！！また、お話を書かれるのを楽しみにしております。 (2016年2月25日 20時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - るあ(爆)と名前の所に打ったせいで爆笑してしまった私((急 (2015年11月30日 18時) (レス) id: 8380f20d9f (このIDを非表示/違反報告)
なつか(プロフ) - さらみさん» ありがとうございます！！続編とは言いながら、2、3話更新していますが、まあ大目に見てやってください( ´ ▽ ` )ﾉ笑 (2015年10月10日 9時) (レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
さらみ(プロフ) - とても面白いです！続編楽しみにしてます！話の内容がごちゃごちゃ....というより、奥が深い、というべきだと思いました！w文章角のお上手で羨ましい限りです(ﾉ∀`)陰ながら応援しています！ (2015年10月9日 23時) (レス) id: c4dac701ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつか | 作成日時：2015年9月21日 18時
