Episode 22 ページ24
「するわけないだろ______！！」
拒絶なんて、
そう言ってコラソンはAの後頭部を引き、衝動に駆られたまま激しく彼女の口に噛み付いた。
目の前の女は、
いつもそうだった。
4年前にここに来て、見た時はただ普段のガキと同じように、コイツも追い出さなければいけない
そんな感情しかなかったのに。
いつしか、無理矢理に暴力をふるうことをやめていた。
その当時は、ドフィのお気に入りになったこの少女に手を出しては、自分の身が危ない
そう考えていたのだが。
それは違った。
彼女の持つ雰囲気が、他の人のそれとは異質なものだったから、だ。
年よりも大人びて感じたのは、彼女が自身を偽っていたから。
役に立たなければここには必要無い
上手く兄上の懐に入り込み彼女は、自分の家系に伝わるものとして、未来を言い当てた。
戦闘能力も、幹部でさえ圧倒するものだ。
そうしてファミリーに必要不可欠となったんだったな、A。
目の前のAが酸欠になってきているのか、はたまた行き場のない手が不安になったのか、少々骨に響いてくるレベルでおれの胸を叩いてきた。
いつもの妖艶な雰囲気とは違う、余裕の無い表情。
仕方ない、
少し名残惜しく彼女を離せば、体の力が抜けたのか
ふらつくA。
最近では、随分と年相応な反応を出してくれるようになった彼女は、
おれが彼女の領域に踏み入ることを許してくれていた。
同様に、おれもお前に絆されているよ。
普段は遠くから香っていた煙管の香りが、自分の愛用しているタバコの匂いと混じる。
「大好き、ロシー。
どうか、生き延びてね」
口元を赤く染めたAが、息を殺して囁いた。
彼女も、おれの過去を見てしまったのだろうか。
「_______あぁ」
消しきれぬ不安と、心が満たされた安堵感。
相反する２つの感情を押し殺すように彼女に答え、コラソンはローを連れ出すべく部屋を後にした。
「本、当に…！死なないで_____！！！」
1人取り残された女王は、舞台裏で密かに涙を流すのであった。
.
.
.
降りしきる雪の中。
宝箱にもたれかかった貴方が銃を構え
あの人も銃を構え____
鉛玉は、貴方の体を貫いた。
鮮血が足元を赤く染め…………
.
.
.
忘れていたよ
この能力が写すのは、過去だけじゃない。
ラッキーアイテム
殺してやるわよ、いつかね
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なつか(プロフ) - 銀之助さん» あああ、まじですか！！めちゃ嬉しいです！やはり同じキャラが好きだと見ている作品、作っている作品も同系統のものになりますね(笑)最新話、相変わらず鼻血ものでした(・ω・)b(更新停止状態ですが)お互い頑張りましょう！ (2016年2月28日 4時) (
レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - なつかさんってどこかで聞いたと思って、お気に入り見直したら私お気に入り登録してました(笑) 自分の好きな小説を書かれてる方にお気に入り登録して頂けて感無量です！！凄く好きな雰囲気のお話しだと思ってました！！また、お話を書かれるのを楽しみにしております。 (2016年2月25日 20時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - るあ(爆)と名前の所に打ったせいで爆笑してしまった私((急 (2015年11月30日 18時) (レス) id: 8380f20d9f (このIDを非表示/違反報告)
なつか(プロフ) - さらみさん» ありがとうございます！！続編とは言いながら、2、3話更新していますが、まあ大目に見てやってください( ´ ▽ ` )ﾉ笑 (2015年10月10日 9時) (レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
さらみ(プロフ) - とても面白いです！続編楽しみにしてます！話の内容がごちゃごちゃ....というより、奥が深い、というべきだと思いました！w文章角のお上手で羨ましい限りです(ﾉ∀`)陰ながら応援しています！ (2015年10月9日 23時) (レス) id: c4dac701ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつか | 作成日時：2015年9月21日 18時
