Episode 2 ページ2
珀鉛病、
確かこの辺りに資料を……
ドフラミンゴ曰く、イカれた少年ローがやってきて1週間が経ったある日。
少女は呟きながら、部屋をうろついていた。
飾り気のない寝台に、灯りだけが居座る机。
窓には名の無い花が置かれ、淡い色のカーテンが外の景色を覆い隠していた。
天井まで届きそうな本棚。
その中にはズラリと本が並べられ異彩を放っている。
整っていながらも何処か生活感の無い閑散とした部屋。
とても、年頃の少女の自室とは思えなかった
「、あった」
取り出した１つの資料。
背表紙には
『白い町 - フレバンス - の珀鉛病とその治療法について』
と綺麗な字で書かれていた
ガチャ、
鍵を掛けていたはずの扉が、音を立てて開く。
「フッフッフッ…朝から勉強か、A？」
独特な笑みを浮かべ、Aのもとへ近づく男、ドンキホーテ・ドフラミンゴ。
悪逆非道と呼ばれる彼は、その噂に似合わず、彼女を愛おしそうな目で見つめた。
…もっとも、サングラスに隠れて目は見えないのだが。
後ろから覆いかぶさるようにしてAを抱きしめたドフラミンゴは、相手の手中にある本を見て、怪訝そうな顔をした。
「フレバンス……感染症で滅んだ町か？」
政府からの隔離政策がどうとか…とドフラミンゴが言葉を濁す。
「今日は気分じゃないの」
着流しに伸びる手をパシ、と払いのけ、Aはドフラミンゴを睨みつけた。
不機嫌そうな彼女とは対照的な笑みに変わるドフラミンゴ。
「フフッ、生意気なガキだ」
「そのガキに熱をあげてるのは、何処のどなたでしょうね」
再びAは手元の資料に目を落とす。
「________珀鉛病は、中毒よ。感染症なんて、政府のウソ」
「それに、治療法は絶対あるわ」
Aは資料から目線を逸らさず続けた
先程まで愉快そうな表情をしていたドフラミンゴは、打って変わり苦虫を噛み潰したかのような顔になった。
「…情でも移ったか」
「まさか、研究の一環よ」
さ、話は終わり
そういって彼女はドフラミンゴを部屋の外へ追い立てる。
「昼飯の時にコラソンが呼びに来る。わかったな、クイーン」
______コードネームに戻った。
プライベート終了の合図だ。
「了解、若様」
お昼まで、ベビー達のところにでも行こうかしら、
先程まで開いていた資料をもとの棚に戻し、ドフラミンゴが出たばかりのドアから
ベビー５達がいるであろうゴミ処理場へと足を運んだ。
ラッキーアイテム
殺してやるわよ、いつかね
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なつか(プロフ) - 銀之助さん» あああ、まじですか！！めちゃ嬉しいです！やはり同じキャラが好きだと見ている作品、作っている作品も同系統のものになりますね(笑)最新話、相変わらず鼻血ものでした(・ω・)b(更新停止状態ですが)お互い頑張りましょう！ (2016年2月28日 4時) (
レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - なつかさんってどこかで聞いたと思って、お気に入り見直したら私お気に入り登録してました(笑) 自分の好きな小説を書かれてる方にお気に入り登録して頂けて感無量です！！凄く好きな雰囲気のお話しだと思ってました！！また、お話を書かれるのを楽しみにしております。 (2016年2月25日 20時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
るあ(プロフ) - るあ(爆)と名前の所に打ったせいで爆笑してしまった私((急 (2015年11月30日 18時) (レス) id: 8380f20d9f (このIDを非表示/違反報告)
なつか(プロフ) - さらみさん» ありがとうございます！！続編とは言いながら、2、3話更新していますが、まあ大目に見てやってください( ´ ▽ ` )ﾉ笑 (2015年10月10日 9時) (レス) id: 8225be2801 (このIDを非表示/違反報告)
さらみ(プロフ) - とても面白いです！続編楽しみにしてます！話の内容がごちゃごちゃ....というより、奥が深い、というべきだと思いました！w文章角のお上手で羨ましい限りです(ﾉ∀`)陰ながら応援しています！ (2015年10月9日 23時) (レス) id: c4dac701ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつか | 作成日時：2015年9月21日 18時
