▽ 期末試験 ページ25
あの後、家に着き着替えてベッドに潜り込んだ所で私の体力は途切れてしまい、夜中まで眠り込んでしまった。
起きた頃には熱は下がっていたけど、それでも微熱だったから次の日は学校を休むことにした。丁度金曜日だったおかげで思いがけず三連休を手にした私は、思う存分にゆっくりと過ごしたのだった。
「おはよー」
「おはようA！ 大丈夫！？」
「全然元気！ ありがとう！」
そうして月曜日。いつもの電車に乗っていると約束通り凪沙が乗り込んできた。私が座っている前まで来ると、心配そうな表情の凪沙がそう声を掛けてくれる。
「土曜日には熱も下がってて咳が出るくらいになってて、それももうほとんどないしね」
「なら良かったけど……」
「お騒がせしました」
手を合わせて拝むと、凪沙が呆れたように笑う。本当、凪沙には迷惑を掛けた。あとでコンビニでお菓子を奢らせていただこうと思う。
「あと、勝利のこともありがとう」
「どういたしまして。……っていっても、Aがあんまりにもぐったりしてるから文句言う人居なかったんだけどね。佐藤くんの株がただただ上がってた」
「さすが勝利……」
これ以上好感度を上げてどうするつもりなんだろうか。本人は上げてやろうなんて一切考えてないわけだけど。
電車が最寄駅に着く。同じ制服の人がぞろぞろと降りていくのに混じって改札に向かっていると、見覚えのある背中を見つけた。
「あ、風磨くん」
「うん？」
ぽつりと呟いた私の声に、凪沙が視線を追うようにじっと前を見つめる。数人の生徒の向こう、おそらく田中くんらしき、ほっそりした背中の隣に立つ少し広い後ろ姿はきっと風磨くんだ。
「風磨くんにも学校着いたら謝らなきゃなぁ」
「菊池くんもねぇ、めっちゃ心配してたよ。Aのリュック届けに行くよって引ったくられたもんね」
「嘘だあ」
「うん嘘」
なんやねん……と思わず隣をじとりと見るけれど、凪沙は気にした様子を見せず「でもねぇ」と続ける。
「心配してたのはほんと。リュックも私持って行こうと思ってたけど菊池くんが持って行くって言うから、慌てて制服と手紙用意したのよ」
「あながち嘘でもないね？」
「ていうか、いつの間にそんなに菊池くんと仲良くなったの？ よく遊びに行ってるなとは思ってたけど」
「うーん、教科書貸してあげたからかな……」
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ハル(プロフ) - ハッピースクールさん» ハッピースクールさん！こちらも来て頂いてありがとうございます(^^)頑張ります！どうぞよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 名無し96398号さん» コメントありがとうございます！全部読んで下さったんですか！？ありがたや…！無理しない程度に頑張ります！のんびりお付き合いくださいね(*^^*) (2021年8月22日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - ハルさんのお話大好きで、新作楽しみにしてました。頑張ってください (2021年8月22日 2時) (レス) id: ce9527749f (このIDを非表示/違反報告)
名無し96398号(プロフ) - 勝利くん担でハルさんのお話全て読ませていただいています！今回もものすごく楽しみです、、！無理しない程度に頑張ってください！！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: 55f375899c (このIDを非表示/違反報告)
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