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お弁当を食べ終えると、重い身体を引き摺って凪沙とともに更衣室へ向かった。喉の痛みは間違いなく朝より悪化していて、たまに咳が出る。バスケどころか準備運動のランニングもキツそうだ。
チームの人には申し訳ないけど、試合が始まったらボールを追いかけるふりをしよう。そうでなくても戦力外なのだから、あまり変わらないだろうし。
そう心に決めて体育館へ向かう。半分に区切って、隣のコートでは男子もバスケをするみたいで、ボールを持ち嬉しそうに田中くんと話す風磨くんの姿を見つけた。バスケットボールがしっくり来ている。
そんな彼とは正反対に暗い気分の私。凪沙の「大丈夫？」の言葉に「無理かもしれない」と答えた。いや、実際には大丈夫なんだけど、憂鬱さが拍車を掛けているというか。怠いなぁ、と思いながら外周をして、準備体操をする。
「無理せずテキトーに走っときなよ」
「そうする……」
１ゲームめに選ばれてしまい、とぼとぼとコートの中へ向かう。最悪立ってればいい、なんて凪沙の言葉に笑いながら渡されたビブスを被り適当な場所で待機すると、ボールが高くあげられゲームが始まった。
・
「葉月さん！ パス！」
「えええ」
点を入れたり入れられたり、いい勝負のままゲームは進んでいく。
私はというと、ピッタリ張り付いてくるガードから逃げるのに必死になっていた。なんとも動きにくい。これを避けて動いてくバスケ部の人たちはすごい。
あと数分で終わる試合。同点の今、両チームともピリピリしている。
ゴール下でちょこちょこと動いていると、不意に名前を呼ばれてボールが飛んできた。え、と固まる私のもとにまっすぐに飛んでくるボールと、奪い取ろうと走ってくる相手チーム。怖すぎる。けど、これを奪われるとマズい。
弾き飛ばそうと伸びてきた手を遮ってボールをキャッチする。その後は必死で、慣れないドリブルをしながらゴール下に走りボールを投げた。後ろに追いついてきた相手の手がボールに触れて、少し軌道が曲がる。入らないかも、と思った瞬間、ガコンと音を立ててボールが入った。
「入った……？」
「葉月さん！！ 天才！！」
コロコロ転がっていくボールを見つめながら呟いた時、同じ色のビブスを着けた女の子が嬉しそうに手を伸ばしてきた。パチン！ とハイタッチした時、試合終了のブザーが鳴る。
良かった、終わった……。思わず息をつく。思ったより熱中してしまった。
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ハル(プロフ) - ハッピースクールさん» ハッピースクールさん！こちらも来て頂いてありがとうございます(^^)頑張ります！どうぞよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 名無し96398号さん» コメントありがとうございます！全部読んで下さったんですか！？ありがたや…！無理しない程度に頑張ります！のんびりお付き合いくださいね(*^^*) (2021年8月22日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - ハルさんのお話大好きで、新作楽しみにしてました。頑張ってください (2021年8月22日 2時) (レス) id: ce9527749f (このIDを非表示/違反報告)
名無し96398号(プロフ) - 勝利くん担でハルさんのお話全て読ませていただいています！今回もものすごく楽しみです、、！無理しない程度に頑張ってください！！ (2021年8月21日 23時) (レス) id: 55f375899c (このIDを非表示/違反報告)
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