夏日影。

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HS「ヒョン会いたいって言ってたよ、Aちゃんに」



「じゃあ私も会いたいって伝えておいて？」



HS「..................うん」



「..................なにその間」



HS「俺、Aちゃんに会いたいなんて言われたことない」



「言わなくても来るじゃん、ホシくんは」
















だって会いたいもん、、、なんて随分と可愛い顔で言われてしまった。

今までいろんな人を見てきたけど、こんなに素直で純粋な人は初めてだと思う。好き嫌いがすぐに顔に出るし、楽しいつまらないがすぐ行動に現れる人。


ホシくんと出会ったときの私はまだ心に温度がなかったのに、彼と笑顔が似ているホシくんを初めて見たとき、心が沸騰したような気分になった。
















まるで真空の宇宙が、温度に初めて触れたときのように。
















HS「最近よく見てくれるようになったと思うよ。俺のこと」



「..................自分じゃ、よくわからないから」



HS「やっぱりヤキモチ、妬いちゃうけど」



「そうなの？」



HS「そうだよ？」
















いつの日かホシくんと二人で見た彼が眠る海。

私がホシくんと彼を重ねなくなる日まで待つと言ってくれたこと。あの日一度だけ、誓いのようなキスを交わしたこと。

ホシくんはいつも、好意が剥き出しになった言葉で私の心をグサグサと刺してくる。鋭利な刃物のような優しさを、容赦なく振りかざす。
















ひどい優しさなんだよ。本当に。
















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