1話 ページ1
『いーい香り！！』
18歳。今年で19歳。
高校を卒業した。
でも、特にやりたいこともなかった私。
周りの友達は、やれ大学だ、やれ専門だってウキウキしてたけど。
Aはどうするの？って聞かれたなぁ。でも。
なーんにも決めてなかった。
というか、決めなかった。
一つだけ心の奥にあったのは、
田舎みたいな自然豊かな場所で1人でのんびり暮らしたい。ってそんなことだけ。
そんなこんなで、夏。到来。
え？卒業してからおよそ、3ヶ月。何してたんだ？って？
何してたんだろ(笑)
親には呆れられてたっけ。あんた早く働きなさいって。でも、私バイトはしてたんだ。
バイト続けてたら正社員に迎えいれてくれそう、とか勝手に妄想しながら。(笑)
バイト仲間も素敵だったし、そのお金でたまに友達と遊んだり、ってそんな感じで3ヶ月くらい、過ごしてた。
でも、こんなんでいいのかな、って。
あぁ、でもね？ちゃんとしなきゃ。とかよりも、今の私がやりたいことってこれなのかな、って。
とりあえず、家を出ることに決めた。
もちろん親には反対されたけど。でも説得して説得して。
上手くやるからって。
バイトだってそりゃあちゃんとまたする予定だし。
そんで、下見にきた。下見って言っても、行き当たりばったりなんだけどね。
最寄り駅から約2時間半。
電車に揺られてテキトーに降りた駅。
7月1日。空には太陽が顔を出して、私を、この街を照りつけている。
思わず両手を上げて伸びをしたら、ふわっと香ってきた潮の香り。
海なんてどこにもみえないのに。
いい香り、なんて思わず口に出たけど、この少し大きめな独り言を気にする人は誰もいなくて。
ていうか、駅なのに誰もいない。
『うん。最高かも。この街。』
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ひまわり(プロフ) - あやちむさん» 更新遅くて申し訳ないです。コメントありがとうございます！ (2021年3月14日 1時) (
レス) id: c795cb1005 (このIDを非表示/違反報告)
あやちむ(プロフ) - 読んでいてなんだか想像が出来てほっこりした気持ちになりながら読んでます。続き楽しみにしてるので頑張ってください。 (2021年3月6日 0時) (レス) id: d90199fb5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2021年2月14日 23時
