第五話 ページ6
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7月7日。
七夕の日になった。
「見事だなー！」
「…すごい！」
僕らが眺めているのはオフィスの中にある立派な笹竹。
そしてそれに吊るされている様々な飾り。
笹の緑色にカラフルな短冊が映えていて
なんとも趣がある空間となっている。
去年よりもさらにパワーアップしてる七夕飾りに、社員はみんな釘付けだ。
「お前らは何て書いたの？」
後ろからひょっこり顔を出したのは木葉さん。
さらにもう一人の先輩もいた。
「僕は�犒鮃�でいられますように�瓩任后�」
「ははっ！真面目だなぁ」
「俺は�猜�くじが当たりますように�瓮奪后�」
「うわ、俺と同じこと書いてんじゃん」
木葉さんはそう言いながらも笑って同期の肩を叩く。
ふむ、と木葉さんの隣にいる先輩は笹竹をまじまじと見つめて口を開いた。
「圧巻だなぁ、いやーうちの会社にこんな経費あったんだな」
「シッ！そこに部長居るってば」
すまん、と先輩は適当に笑って言うもんだから、つられて僕達も笑ってしまった。
木葉さんのいつも通りの笑顔を見て、僕は少しだけホッとする。
( 彼女さんと会えないことのショックは癒えたのかな。)
そんなことを思いながら、僕はまた笹竹を見る。
「まーやっぱ、こんな日でも雨は止まないのかぁ」
「まだ梅雨だからな」
「湿気が鬱陶しいぜ」
やれやれ、と木葉さんたちは肩を竦めながら自分のデスクへと戻っていったのだった。
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ピピヲ - 目がダム崩壊してしまった‥ (2021年9月4日 1時) (
レス) id: a43c101a22 (このIDを非表示/違反報告)
な - 素敵なお話に出会えて良かったです。角名くんのも読んだのですが、そちらもすごく素敵で何回も読み直してます。 (2021年5月5日 22時) (レス) id: 2daba95e6b (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - 投稿されてから時差があり恐縮ですがコメントさせてください。翠々さんの紡ぐ言葉が大好きです。角名くんの作品も拝読しました。素敵なお話に出会えて幸せです。ありがとうございました。 (2021年2月27日 1時) (レス) id: 12953759de (このIDを非表示/違反報告)
ナハマヤラ(プロフ) - 素敵なお話でした。 (2020年7月8日 22時) (レス) id: eb3cd14925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠々 | 作成日時：2020年7月5日 16時
