一筋の光

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-体育館-

生徒「きゃー！タクト先輩っ！♡♡」

生徒「夏樹せんぱぁーい！♡♡♡」

「…うるさ、」

みんなバスケしてる時はいつもの三割増くらいでかっこいいから仕方ないけど黙って見ててほしいなあ。うるさくて頭痛くなっちゃう。

ボールが日陰クラブの人に当たってタクトが怒ってる。

タクト「邪魔だっつーの。もっと隅でやれよ！」

夏樹「いーよタクト。休憩だ休憩。お前らモップ掛け頼むわ。」

休憩になったからドリンクとタオル持ってきたんだけど重たくて腕がプルプルしちゃう。

「うう、おもた…」

すると途端に軽くなった。
あれ？って思ったらそこには陸。

陸「俺持つよ。」

「陸！でも悪いよ。マネージャーのお仕事だし…」

陸「俺動いてないからさ。」

そう言ってドリンクとタオルを持ってってくれた陸を慌てて追いかける。

「ありがと、りく。」

陸「いーえ。ほら早く渡してきな？」

「うんっ波留ー！」

波留「ん？」

「お疲れさま！はいこれ、」

波留「お、さんきゅ！」

「うん！なつきーっ…」

ツバメと話してる。…あとでいっか。
タクトはチヤホヤされてて行きにくい。
でもマネージャーのお仕事だし…

「…タクトっ、これ、」

タクト「お！さんきゅーA！」

「うんっ」

女の子の視線が痛いなあ…

夏樹「俺にはくれねえの？」

「へ？なつき！はい！これ！」

夏樹「さんきゅ。今日は平気か？頭痛」

「ちょっと痛いけど大丈夫。」

夏樹「無理すんなよ。辛くなったら言えよ？俺でも陸でもいいから。」

「わかってますーっ。ねえ、さっきツバメと何話してたの？」

夏樹「何しに来たのか聞いてただけ。妬いた？」

「べつにー？妬いてるわけないじゃんっ」

夏樹「ふは、(笑)」

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