ep390 ページ40
思い出したくない気持ちまで思い出して
少し俯く気持ちのまま部屋へ帰ると
ギョンスくんはお粥を冷ましながら
私のことを待っていた。
DO[おかえり。]
A[……？]
DO[A、最近あまり食べれてないでしょ？お粥作ったからこっちおいで。]
ソファの横をポンポンと叩くから
私はそこに行って座る。
A[ギョンスくん…作ったの？]
そう聞くと返事の代わりに笑う。
A[……]
シャワーしてたの、30分もなかったのに。
そんな短時間で有り合わせの物で
ご飯を作ってくれるなんて…オンマみたい。
DO[お粥ぐらいしか作れなかったけど、とりあえず食べて。栄養のつくものは今日の夜に食べに行こう。]
A[ありがとう…オンマ…]
そう言うと私のことをじっと見て
「ジョンデみたいなこと言わないでよ」と
楽しそうに笑った。
ギョンスくんはお粥をフーフー冷ましながら
私に食べさせてくれる。
ちょっと恥ずかしいけど
オンマになりきったつもりなのか
「たくさん食べな」と
真剣な顔をして言うから私も従う。
A[美味しい…]
優しくて美味しくて
体に染み込んでいくみたい。
私が完食するのを見て
満足そうな顔をしたギョンスくんは…
DO[こっちおいで。]
私をソファに座るギョンスくんの
膝と膝の間に座らせると
今度はタオルで私の髪を拭いてくれる。
A[……]
…どうして今日はこんなに優しいの…？
DO[Aの家族に何かお土産とか買って行こうと思うんだけど、どんな物がいいかな。]
A[……]
DO[日本にも結構、韓国の物は売ってたりするでしょ？だから考えてみると難しくて…食べ物とかがいいのかな。ご家族は辛いのは平気なの？]
A[……]
楽しそうに話をするギョンスくんに
返事をすることができない。
今までの日々との差がありすぎて
なんだか戸惑っちゃうよ。
…ふと、ギョンスくんの手が止まる。
DO[…A？]
A[……]
…私の名前を呼ぶ声も
今日はなんだか優しくて
たったそれだけのことでさえも
戸惑った私は顔を上げられずにいた。
すると…
−−−− ぎゅっ…
ギョンスくんは私の首に腕を回して
後ろから抱きしめた。
A[……]
DO[…ごめん…]
そう呟くとさらに抱きしめる力を強くする。
A[…どうして…謝るの…？]
まわされた腕にそっと触れると
すぐに解かれてしまって。
振り返ってギョンスくんの顔を見るとそこには
今まで私が見たこともないぐらい
悲しそうに俯く彼の姿があった。
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natsu(プロフ) - ｕｒａｒａさん» そうです！私も何度も見るぐらい大好きなんです(^^) ギョンスくんは真剣に語るのに、私は寝るっていう…wwでもそんな私を見て呆れながらも愛しくなっちゃうギョンスくん！！羨ましい！！ww (2014年8月15日 1時) (
レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ｕｒａｒａ(プロフ) - プラダを着た悪魔ですか！？私大好きなんです☆ 好きな小説に好きな映画のワンシーンが出てきて興奮☆ (2014年8月14日 23時) (レス) id: 886754f3dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2014年8月13日 21時
