ep353 ページ3
翌朝。
目が覚めると目の前には
しっかりと繋がれた私とギョンスくんの手。
その手を辿って視線を上げるとそこには
ベッドの私の枕元に座って
マグカップを片手にパソコンを眺めている
ギョンスくんの姿。
私に気づくと「おはよう」と微笑む。
A[ぁ…おはよ…う…(照)]
微笑んで私を見下ろすギョンスくんに
思わず照れてしまった。
DO[起こしちゃった？]
A[……？]
上半身を起こすと
パソコンには昨日見たのとは違う映画。
イヤフォンをして見ていたらしく
片耳を外して私を眺めていた。
A[うぅん…なんの映画観てるの？]
DO[ホラー映画。]
A[ぇ…(汗)]
DO[冗談だよ(笑) こっちおいで(^^)]
ギョンスくんに呼ばれるまま
起き上がって隣に並ぶと
イヤフォンを片方つけてもらった。
DO[途中からだけど、ここからが俺の1番好きなシーンなんだ。]
A[観たことある映画なの？]
DO[うん、何度も。]
A[へぇ〜…]
欠伸を噛み殺して
ギョンスくんの肩にもたれて
パソコンの画面を眺める。
[君を雇っていた前の上司から聞いたよ。]
[えっ…？]
[“君を雇わなかったら、あなたは世界一の大馬鹿者だ”って…]
[……]
DO[ここね。すごい苦労して自分の価値観を変えて掴み取った前の職場の、高い地位を捨ててまで、ゼロからスタートする時に…]
あ…なんだか…
ギョンスくんの声が…心地良い…
DO[今まで厳しくて褒めることなんてしなかったボスが、次の就職先にわざわざ電話してこんな褒め言葉を…]
A[……zZZ]
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DO[A……A…]
体を揺さぶられてる感覚。
A[……]
多分…これは
ギョンスくんの膝枕の感触。
居心地がよくて
起きたくなくなるぐらい。
DO[Aってば。そろそろ起きて。]
鼻をつままれたり
ほっぺを潰されたり
おでこをぺちぺちされたり。
あぁ〜違う…
そうじゃなくて…
−−−− チュッ
唇にやわらかい感触。
A[…ふふふふふ(笑)]
DO[寝たふり、バレてるから。]
私のおでこにデコピンすると
呆れた顔をしながらも笑ってくれる。
A[ちゅーして起こしてもらうの、好き(^^)]
DO[もしかして待ってたの？]
A[(^^)(照)]
ギョンスくんは大袈裟にため息をつくと
「これからはAより遅く起きよう」と
小さな声で呟いた。
DO[そろそろ準備しよう。昼飯食べに行きたい。]
A[うん、時間もちょうどいいね(^^)]
そう話すと私達は
それぞれ出掛ける準備をした。
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natsu(プロフ) - ｕｒａｒａさん» そうです！私も何度も見るぐらい大好きなんです(^^) ギョンスくんは真剣に語るのに、私は寝るっていう…wwでもそんな私を見て呆れながらも愛しくなっちゃうギョンスくん！！羨ましい！！ww (2014年8月15日 1時) (
レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ｕｒａｒａ(プロフ) - プラダを着た悪魔ですか！？私大好きなんです☆ 好きな小説に好きな映画のワンシーンが出てきて興奮☆ (2014年8月14日 23時) (レス) id: 886754f3dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2014年8月13日 21時
