ep46 ページ46
ギョンスくんの触れた頬が熱くて
あっという間に止まった涙。
ギョンスくんは確認するように
「止まった？」と私の目を覗いて
ため息をひとつついた。
A[あの…]
DO[ん？]
A[なんだか…全然状況が読めないんだけど…どうゆうこと？]
DO[……]
A[あの、手帳に挟まってた連絡先はギョンスくんのって事でしょ？]
DO[うん。]
A[あれは、いつあそこに挟まってたの？]
DO[…1ヶ月前ぐらい。]
A[え…いつ挟まったの？(汗)]
DO[まぁ、それはどうだっていいじゃん。俺はあそこに挟んでから、ずっと連絡来ないから忘れられてんのかと思ったよ。]
A[忘れたというか…気付かなかったの。]
DO[……]
A[韓国に来て1ヶ月が経つ時に手帳のメモを振り返って見てて、何か忘れてる事がないか、確認した時にあのメモを見つけたの。]
ギョンスくんは何かを思い出したように笑い
「だからあんなに焦ってたのか」と呟いた。
DO[あっ！もうこんな時間！]
A[えっ？]
ギョンスくんは腕時計を見たあと
上着のポケットから映画のチケットを
2枚取り出して私に見せた。
DO[今日、これ見たかったんだ。]
A[えっ…]
映画…？
ギョンスくんはチケットを眺めながら
すごくワクワクした様子。
DO[もうすぐ始まるから行こう！]
「早く！」と私を急かすけど
さっき驚いてへたり込んだから
なんだか足に力が入らない。
そんな私を見て…
DO[……]
自分の手の平をじっと眺めてる。
これはどこかで見た光景…
私はそっとギョンスくんの方へ
手を差し出した。
すると彼はチラッと私の手と自分の手を見て…
ギュッと優しく繋いだ。
DO[早く行こう。]
私に背を向けてそう言った
ギョンスくんの耳は
暗い夜の中でもわかるぐらい真っ赤で
照れてるのが伝わって来た。
手をグイグイ引っ張って歩く彼は
さっき怒ってた時とは違い
口数が少なくなっていて…
A[ギョンスくん。]
DO[ん？]
顔を向けずに返事をする。
A[さっきさぁ、“俺”って言ったね？自分の事。]
DO[……それが何？]
A[私にも心を開いてくれたの？いつも“僕”だったのに(^^)]
私を怖がらせた仕返しとして冷やかす私。
彼は歩みを止めて
横目で私に振り返ると
睨むような目で見つめる。
そしてまた何事もなかったかのように
私の手を引っ張って歩き出した。
だけど歩きながらも
「そうじゃなきゃ
2人で映画なんて観ないよ」と
小さくそう呟いたのを
私は聞き逃さなかった。
ep47 【BK Side】 ※誤字訂正→←ep45 ※誤字訂正
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natsu(プロフ) - ウナさん» お返事遅くなり本当にごめんなさい！(T_T)やっぱりギョンスペンの人にそう言ってもらえると嬉しいです！！死にそうなぐらいキュンキュンしてもらえるように頑張ります！(笑) (2014年6月26日 22時) (
レス) id: 8d58004c0c (このIDを非表示/違反報告)
ウナ(プロフ) - すっっっごくキュンキュンしてとっても面白いです！！ギョンスぺんなので死にそうです〜 (2014年4月30日 12時) (レス) id: 45360351ba (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ミカンさん» コメントありがとうございます(^^) ギョンスは真面目な子だから、こうゆうことされるとキュンとしますよね(笑)これからもよろしくお願いします！ (2014年4月27日 20時) (レス) id: 8d58004c0c (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - ボッって、顔が熱いです。 (2014年4月27日 15時) (レス) id: 36946be880 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - でぃぃおさん» ありがとうございます(^^)ギョンスはどこで悪戯モードのスイッチが入るかわからないから面白いですよね（笑）更新頑張ります！！ (2014年4月24日 17時) (レス) id: 8d58004c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2014年4月18日 3時
