ep50 ページ50
先輩のデザイン案が採用された。
正直自分のが採用されなくて
がっかりする気持ちも、もちろんあるけど
先輩の案が採用されて
自分のことのように嬉しい。
だけど…
CY「Aは俺の補佐に入ってください。」
A「え？ほ、補佐？(汗)」
え？(汗)
補佐って、なにするの？(汗)
何が何だかわからないままミーティングが終わり
それぞれ作業に向かうスタッフ達。
私は会議室を出て行く先輩の後を追いかけた。
|
|
|
A「チャニョル先輩っ！」
そう呼ぶと、振り返る先輩。
私は少し上がった息を整えると
先輩の方を見上げた。
CY「…なに？」
A「あ、あの…」
え、えっと、まず…
A「この間は、ありがとうございました。」
CY「“この間”…？」
少し視線を上げた先輩は
何のことだかわかったように
「あぁ」と言った。
CY「…もう大丈夫なの？」
A「はい、大丈夫です。本当にありがとうございました。」
CY「ん。」
また、行こうとする先輩。
私は咄嗟に先輩の腕を掴んだ。
A「その話じゃなくて！(汗)」
CY「……？」
先輩は腕を掴む私の手と私の顔を
交互にじっと見つめるから
私はそっと離す。
A「…補佐って、何ですか？」
CY「補佐は補佐だよ。意味がわからないならネットで調べろ。」
A「意味は知ってます。なんでそんな曖昧なことを担当にするんですか？何をしたらいいんですか？」
CY「わかってねーじゃん。調べろって(笑)」
違う、そうじゃなくて…！
A「どうして私なんですか！」
CY「……？」
A「他の人は、取引先に発注だとか、現場管理だとか、資料作成だとか、具体的にやることも決まってるのに…」
CY「補佐だよ。やること決まってるじゃん。」
A「……」
CY「それに、お前が適任だと思ったから頼んだんだよ。お前は他の担当にしても、仕事の内容もまだよくわからないだろ？」
A「でもっ」
先輩はイライラしたように
「あぁーもうっ」と頭を掻いて…
CY「はぁ…」
A「……？」
CY「そんなに嫌ならやめろよ！俺も無理して頼もうなんて思ってないから！」
A「なっ…」
そう言った先輩は
舌打ちをして行ってしまう…
A「…っ…」
違うよ、そうじゃなくて…
仕事も、仕事以外も
私が先輩にしてあげられることは
してあげたくても、何にもないって…
…そう思うのに。
A「…っ…」
それでも先輩の力になりたいから
どうしたらいいかわからないんだよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1461人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yunyun - 本当は、チャニョルの事、好きなのに、健気で一生懸命なタオも裏切る事も出来なくて、凄く切ないですね。恋愛って難しいよね〜。愛するより、愛される方が幸せだって分かってるのに...。チャニョルもタオもどっちも大好きです！ (2015年7月8日 10時) (
レス) id: b8eddb50a7 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして〜！ありがとうございます(^^) なるべく毎日更新できるように、頑張りますね！！ (2015年6月9日 23時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - はじめまして！この作品がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^o^) (2015年6月7日 22時) (レス) id: 9e28c707b9 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - みくさん» 早速コメント、ありがとうございます(^^)なるべく短編になるようにがんばりますw (2015年6月4日 14時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 新作！！モテモテチャニョルとの今後の展開楽しみにしています！！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: 066e038aef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：natsu
| 作成日時：2015年6月3日 2時
