ep48 【CY Side】 ページ48
【CY Side】
A「恋人ですよね？チーフ…」
CY「……」
まさか、Aにそんなことを言われるなんて
考えてもみなかった。
確かに先輩は所構わず
俺とスキンシップを取ろうとするし
俺がその気じゃない時は
それが面倒にも感じていた。
だけど、手を出したのは俺だし…
CY「……」
A「……」
Aがそんな俺達の姿を
こんな風に見ていたなんて
考えたこともなかった。
どう答えたらいいかわかんなかった俺は
咄嗟に話題を変える。
CY「Aも、彼氏いるだろ？」
A「えっ？」
最近、Aの変化には気付いていた。
CY「指輪。してんじゃん。そこに。」
Aの左手の薬指には、シルバーの指輪。
A「…ぁ…」
CY「彼氏だろ？」
探るようにAの目を見つめると
首を振って答えた。
A「こ、これは違くてっ…その…」
CY「……違くない。」
…動揺してるところが、その答えだ。
A「……」
CY「……」
…それに、それだけじゃない。
俺は首に触れると
今度はAの首を顎で指す。
A「…っ…！！」
咄嗟に首を手で隠すAは
途端に顔を真っ赤にした。
CY「……」
そこには、キスマークがあった。
Aをトイレから運んだ時に見えていた。
CY「……」
A「……(照)」
気まずい空気が流れる。
俺達は恋人じゃない。
俺には体の関係がある上司がいて
Aにはちゃんとした彼氏がいる。
ただ、それだけのことだ。
CY「…それ飲んだら、帰れよ。今日は仕事するな。」
A「……(照)」
俺は、Aにそう告げると
開いていたパソコンを閉じて
応接室を出た。
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それから、どれぐらい経っただろう。
自分のデスクで仕事をしていても
ほとんど集中できなかった。
今日はもう諦めて帰ろうと
エレベーターで会社のエントランスまで降りた時…
CY「……？」
入口の自動ドアの向こうに、Aの姿。
あいつ、まだいたんだ、なんて
思っていたのも、束の間。
Aの元に現れた
金髪の背の高い、男。
CY「……」
あれが彼氏か…
その男はAを心配そうに見ると
そっと、抱きしめる。
抱きしめたその男の顔は
目を閉じて心底安心したような顔。
Aの体調が悪いこと、知ったのかな。
CY「…なんだよ、ちゃんと愛されてんじゃん…」
それなのに、彼氏いないなんて
嘘つくなんて罰当たりだ。
CY「……」
あの男に肩を抱かれて歩くAの後姿を
俺は見えなくなるまでずっと見つめていた。
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yunyun - 本当は、チャニョルの事、好きなのに、健気で一生懸命なタオも裏切る事も出来なくて、凄く切ないですね。恋愛って難しいよね〜。愛するより、愛される方が幸せだって分かってるのに...。チャニョルもタオもどっちも大好きです！ (2015年7月8日 10時) (
レス) id: b8eddb50a7 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして〜！ありがとうございます(^^) なるべく毎日更新できるように、頑張りますね！！ (2015年6月9日 23時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - はじめまして！この作品がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^o^) (2015年6月7日 22時) (レス) id: 9e28c707b9 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - みくさん» 早速コメント、ありがとうございます(^^)なるべく短編になるようにがんばりますw (2015年6月4日 14時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 新作！！モテモテチャニョルとの今後の展開楽しみにしています！！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: 066e038aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年6月3日 2時
