ep46 ページ46
ソファに横になる私を
しゃがんでじっと見つめてる先輩。
時折目が合うけど
すぐに逸らす先輩は
口をキュッと閉じて照れてるみたい。
私も先輩も、何も言わずに
ただ時間が流れる。
A「…先輩。」
CY「ん…？」
見つめる視線が、恥ずかしい。
A「…ありがとうございます…(照)」
顔が、赤くなるのを感じる。
先輩は黙って私を見つめると
少しだけ口元を緩ませて笑った。
CY「…変なの(笑)」
A「えっ？」
CY「顔色、青いけど、赤い(笑) どっちかにしろよ(笑)」
A「……(照)」
“青いけど、赤い”…？
考える私を見て
「ふふ(笑)」と笑う先輩。
CY「寝な。寝ないと疲れは取れないから。な？」
ぽんぽん、と私の頭を撫でた先輩は
照れたようにはにかむと
「よし！」と立ち上がる。
応接室を出て行く時
私の方を振り返ったから
小さく手を振ったら
先輩も少し照れながら
同じように小さく振り返した。
A「……(照)」
1人になると、思い出す。
先輩が私を抱きかかえてくれたこと。
髪を撫でてくれたこと。
先輩の匂い…
A「……(照)」
ドキドキドキドキ。
さっきまでここにいた先輩。
すごくドキドキする。
避けないと…と思って過ごしてたから
こんな風に先輩と過ごすなんて思ってなかった。
優しい先輩が、嬉しい。
私は先輩の大きなジャケットに
鼻の下まで隠れて目を閉じた。
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A「…ん…」
コーヒーの匂い。
目を覚ますとそこには
大きなレンズに黒縁のメガネを掛けて
ノートパソコンをカタカタと打つ
チャニョル先輩の姿。
自分のデスクじゃなくて
わざわざ応接室で仕事してくれたんだ…
A「……」
真剣な横顔…
メガネ姿は初めて見たかも。
A「……」
その時、ふと思い出した。
中学の運動会の時。
借り物競争に出場した私のお題は
「メガネ」だった。
応援席をキョロキョロと見渡すと
メガネを掛けた人達はみんな
なんだか真面目そうで怖くて
声を掛けられなかった。
だけど、勇気を出して声を掛けたのは
体がふくよかで端っこにいた人。
ジャージの色からして
私の1歳年上だったと思う。
A「オッパ！私、メガネを探してるの！オッパの、貸してくれる？」
私がそう聞くとその人は
すごく驚いた顔をしてたけど
「い、いいよ…」
…と、メガネを外して貸してくれた。
本当は嫌だったのかな？
目を見てくれなかったけど
メガネを外した顔がすごくかっこよくて
とても印象的だった。
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yunyun - 本当は、チャニョルの事、好きなのに、健気で一生懸命なタオも裏切る事も出来なくて、凄く切ないですね。恋愛って難しいよね〜。愛するより、愛される方が幸せだって分かってるのに...。チャニョルもタオもどっちも大好きです！ (2015年7月8日 10時) (
レス) id: b8eddb50a7 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして〜！ありがとうございます(^^) なるべく毎日更新できるように、頑張りますね！！ (2015年6月9日 23時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - はじめまして！この作品がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^o^) (2015年6月7日 22時) (レス) id: 9e28c707b9 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - みくさん» 早速コメント、ありがとうございます(^^)なるべく短編になるようにがんばりますw (2015年6月4日 14時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 新作！！モテモテチャニョルとの今後の展開楽しみにしています！！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: 066e038aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年6月3日 2時
