ep42 ページ42
それからタオは頻繁に
「赤ちゃん欲しいね」
「タオ達、パパとママになるんだよ」と
ゴムを付けずに私を抱いた。
その度に私は
タオに内緒でピルを飲んだ。
タオが入って来れないのはバイト先だけ。
だからそこでいつも副作用を起こして
吐き続けてぐったりとしていた。
「…また体調悪いの？大丈夫？」
A「は、はい…貧血で…(汗)」
トイレから出て来た私を見た上司は
心配して背中に手を当てて
一緒にオフィスの廊下を歩いてくれる。
「今日は早退したら？」
「少し休んでおいで」
そんな言葉さえ遠く感じて
また吐き気が襲って来る。
その時…
CY「はい、やっぱこっちの配色の方がいいと思います。」
「やっぱりそうよね！ヨリに聞いて良かった(^^)」
…正面から歩いて来るのは
チャニョル先輩と…私達のチームのチーフ。
あの2人、前も指を絡めてたっけ。
そんな光景が未だに浮かぶなんて
私、どうかしてる。
私と先輩は、何も関係ないのに。
CY「……」
A「…っ…」
ふと、目が合う。
だけどパッと目を逸らされて
先輩はチーフに笑顔を向けた。
A「……」
…あの日からずっと
チャニョル先輩と口も聞かなければ
目も合わせていない。
それはタオが望んだことだし
私も…そうするべきだと思ったから
それはそれでいいんだけど…
A「…っ…(汗)」
…いいはず、なんだけど…
「あら、Aちゃん？」
チャニョル先輩の隣から
私に気付いて走り寄るチーフ。
「大丈夫？(汗)」
A「あ、大丈夫です(^^)(汗) 少し貧血気味で…(汗)」
「無理しちゃダメよ、女の子なんだから…」
A「ありがとうございます(^^)(汗)」
チーフはいつも優しい。
仕事も出来て、綺麗で
優しいチーフ…
チャニョル先輩にぴったりだな…
「顔色も良くないし…今日は早退しなさい。また元気な姿で会いましょうね(^^)」
A「…すいません、ありがとうございます。」
「お大事に(^^)」
チーフにお辞儀をして
通り過ぎてく姿を見つめる。
その瞬間に先輩の顔を盗み見ると…
CY「……」
A「……」
…もう私に目も向けてくれない。
A「……」
そうだよね。
それが、今まで通り。
私とチャニョル先輩の
本来の姿なんだよ。
「A、大丈夫？」と
上司が背中を撫でてくれるから
私は笑顔を向けて応えた。
A「お言葉に甘えて、今日は早退させていただきます…」
…とにかくここから
今すぐ抜け出さないと
泣いてしまう気がした。
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yunyun - 本当は、チャニョルの事、好きなのに、健気で一生懸命なタオも裏切る事も出来なくて、凄く切ないですね。恋愛って難しいよね〜。愛するより、愛される方が幸せだって分かってるのに...。チャニョルもタオもどっちも大好きです！ (2015年7月8日 10時) (
レス) id: b8eddb50a7 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして〜！ありがとうございます(^^) なるべく毎日更新できるように、頑張りますね！！ (2015年6月9日 23時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - はじめまして！この作品がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^o^) (2015年6月7日 22時) (レス) id: 9e28c707b9 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - みくさん» 早速コメント、ありがとうございます(^^)なるべく短編になるようにがんばりますw (2015年6月4日 14時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 新作！！モテモテチャニョルとの今後の展開楽しみにしています！！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: 066e038aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年6月3日 2時
