ep34 ページ34
A「あれは、デートなんかじゃないよ。」
泣いてるタオの背中を撫でる。
私とチャニョル先輩が一緒にいたのを
どこかで見かけたタオは
ずっとこんな風に泣いてたんだね。
1人で…この部屋に1人ぼっちで…
A「あれはね、仕事のためだったの。先輩とは仕事だけの関係だよ。」
TO「仕事で、あの人の家に行くのぉ？(泣)」
A「あそこは先輩の家じゃない。モデルルームだよ。見学したの。」
TO「なんのため？(泣) 一緒に暮らすため？(泣)」
A「違う。仕事のため。いいアイディアを生み出すため。」
TO「意味わかんないよぉ(泣)」
イヤイヤをするようにタオは首を振って
顔をぐちゃぐちゃにして泣く。
私はそんなタオを安心させるように
手をそっと握った。
だけどその手を振り払われた。
A「っ」
TO「A、嘘ついてる！(泣) 職場にはタオよりカッコいい人はいないって言ってたのに！(泣)」
A「タオ」
TO「頭撫でられて、顔赤くなってた！(泣) そんなA、嫌い！(泣)」
A「っ…」
タオは枕に顔を伏せると
声を上げて泣く。
私はどうしていいかわからずに
そっと、タオの頭を撫でた。
A「タオ…」
TO「…っ…(泣)」
A「私のこと、嫌い？」
TO「…き、嫌い…(泣)」
A「じゃぁ、どうしたらいい？仕事辞めたらいい？タオに関わらなければいい？」
TO「っ(泣)」
A「タオと…別れたらいい…？」
TO「A…(泣)」
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しばらくしてタオは
今度は私のことを抱きしめて
「ごめんね」と繰り返して、泣いた。
タオは耳まで真っ赤にしていて…
私の顔を見ると少し息を吐いて
はっきりとこう言う。
TO「仕事は…辞めちゃダメ。」
A「でも」
TO「タオは頑張ってるAが好きだから、だから…(泣)」
またボロボロと涙をこぼす
タオの頬を拭う。
A「うん…」
TO「だからっ、応援してあげたいからっ(泣)」
A「うん…」
子どもみたいに泣くタオが
どれぐらい私を想ってくれていて
こうやって音信不通になるまで
自分の中の気持ちと戦って
私に吐き出したのか
痛いほど、伝わる。
そして…
A「……」
痛いほど伝わる度に
チャニョル先輩の顔が頭の中をちらつく。
TO「A。」
A「うん？」
TO「あの人と、あまり関わらないで。」
A「……」
ちらつくのに…
先輩を忘れること、私にできる？
A「…わかった。もう関わらない。」
私はそう答えて
タオの髪を撫でた。
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yunyun - 本当は、チャニョルの事、好きなのに、健気で一生懸命なタオも裏切る事も出来なくて、凄く切ないですね。恋愛って難しいよね〜。愛するより、愛される方が幸せだって分かってるのに...。チャニョルもタオもどっちも大好きです！ (2015年7月8日 10時) (
レス) id: b8eddb50a7 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして〜！ありがとうございます(^^) なるべく毎日更新できるように、頑張りますね！！ (2015年6月9日 23時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - はじめまして！この作品がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^o^) (2015年6月7日 22時) (レス) id: 9e28c707b9 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - みくさん» 早速コメント、ありがとうございます(^^)なるべく短編になるようにがんばりますw (2015年6月4日 14時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 新作！！モテモテチャニョルとの今後の展開楽しみにしています！！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: 066e038aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年6月3日 2時
