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人生で初めての告白をしたのは
高校2年生の春。
私が入学した頃から
学年問わず校内でダントツにモテてた
1つ年上のパクチャニョル先輩に
卒業式の日にラブレターを渡した。
A「チャニョル先輩、これ、読んでくださいっ…！(照)」
たくさんのプレゼントと花束を抱えた
チャニョル先輩の周りには
いつもの数倍の人数はいるだろう
女の子達が群がっていた。
眠れなくなるほど
何度も書いては破り捨て
ようやく封を閉じたラブレター。
私の声なんか届かず
想いの詰まったラブレターも
直接渡すこともできるはずもなく
ただ、抱えたプレゼントと花束の
隙間からぽろっと落ちないように
先輩の半開きのリュックの中に
なんとかねじ込んだ。
A「…っ…」
あぁ…行ってしまった…
チャニョル先輩は私が知ってる限りだと
1年中女の子にモテていた。
背は高いし足も長くて
目も大きくてキラキラしてる。
最高の容姿を備えてるだけではなく
ギターもドラムも得意だし
人よりも低い声が素敵で
学祭の時にバンドを組んでライブをした時は
他校からも女の子が駆けつけるほど人気があって
女の子達をうっとりさせる先輩は
本当のアイドルみたいだった。
スポーツも勉強もそれなりにできる。
私服はすごくオシャレで
男の子達もマネしていた。
それだけ完璧なのに
いつも男友達とふざけて笑って
いつも周りに群がる女の子達にも
煙たがったりナルシストになることもなく
愛想良く微笑みかけてる。
先生達も先輩を気に入っていて
いつも「チャニョル」「チャニョル」って
話に先輩の名前が出てきた。
こんなにたくさんの人に好かれるなんて
まさしく“人気者”だって、そう思った。
だから…
そんな先輩に近づけることなんかなくて
名前も顔も覚えてもらえるはずもない
先輩の周りのたくさんの女の子のうちの1人。
こんな私のことなんて知ることもなく
手紙を読んでも私のことを
思い出すなんて、あるはずもなく。
そんな私が書いた
「好きです」の手紙は
一世一代の勇気を振り絞って書いた
たった一言のラブレターは
私にとっては
初めての“告白”だったんだ。
だけど、実らないことも
はじめから決まってたから
初めての“失恋”にもなるのかな。
A「……」
…うん。それでもいいや。
A「チャニョル先輩、卒業おめでとうございます。」
これも、直接言いたかったな。
A「…さようなら…」
少しふわふわな
黒髪の後ろ姿を見つめて
そっと呟いた。
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yunyun - 本当は、チャニョルの事、好きなのに、健気で一生懸命なタオも裏切る事も出来なくて、凄く切ないですね。恋愛って難しいよね〜。愛するより、愛される方が幸せだって分かってるのに...。チャニョルもタオもどっちも大好きです！ (2015年7月8日 10時) (
レス) id: b8eddb50a7 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして〜！ありがとうございます(^^) なるべく毎日更新できるように、頑張りますね！！ (2015年6月9日 23時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - はじめまして！この作品がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^o^) (2015年6月7日 22時) (レス) id: 9e28c707b9 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - みくさん» 早速コメント、ありがとうございます(^^)なるべく短編になるようにがんばりますw (2015年6月4日 14時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 新作！！モテモテチャニョルとの今後の展開楽しみにしています！！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: 066e038aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年6月3日 2時
