ep9 ページ9
タオと別れて家への帰り道。
やっぱり今日のこと
ちゃんと先輩にお礼を言わないとって思って
前にもらった名刺を取り出して
電話をかけることにした。
−−−− Prrrr Prrrr Prrrr…
呼び出し音を聞くと
次第にドキドキしてくる。
CY「もしもし？」
A「あ」
CY「どちら様ですか？」
A「あの、Aです。」
CY「あぁー、Aちゃん！」
電話越しの先輩の声も素敵。
また、ドキドキが加速する。
だけど先輩の言葉で
そのドキドキも急停止する。
CY「今日は楽しかったね！誘ってくれてありがとう〜」
A「…ぇ…？」
なんの話？
CY「他の子達もみんな無事に帰れた？今度はゆっくり遊びたいね(^^)」
A「……」
そういえば先輩って
私の名前知ってるのかな？
今の感じだと顔と名前が一致してないみたい。
それに私のことどれぐらい知ってるの？
同じ高校ってこと。
コンビニで偶然会ったこと。
名前すら知らないなら
私はまた、“たくさんの女の子の1人”なんだろう。
あの、卒業式の時みたいに。
そして今夜、先輩と遊んだらしい
どこかの女の子もきっと…
A「今日はありがとうございました。じゃぁ、また。」
CY「えっ？」
それだけ伝えて、電話を切った。
A「……」
わかってたけど…初めからわかってたけど
私のこと、知るわけないって…
でも、やっぱり、悲しい。
ズキズキ。
初めての失恋の時みたい。
A「先輩のバカ…」
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それから数日が経って
初めての勤務の日。
タオが採用祝いといって
私にプレゼントしてくれた髪留めと
先輩が言っていた言葉を思い出して
一応スーツで来た。
A「うぅ…」
なんか急に緊張して
胃が痛くなってきた…
今日は先輩、いるのかな。
ドキドキ、キリキリ。
かなり複雑な気持ちのまま
面接の時の会議室で
待機するように言われて待っていると
面接官だった男の人と一緒に
チャニョル先輩が現れた。
A「あ(汗)」
「今日からよろしくお願いします。」
A「お、お願いします！」
「チャニョルの知り合いでしょ？だったらチャニョルに教えてもらった方が働きやすいかなって思って。」
「こいつがエルダーになるから！」と
バシッと肩を叩かれた先輩。
「インターン始めてからしばらく経つし、お前も先輩だな(^^)」
CY「やめてくださいよ(笑)」
「何かわからないことがあったら、こいつに聞いて！」
そう言って会議室に
私と先輩を残して行ってしまった。
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yunyun - 本当は、チャニョルの事、好きなのに、健気で一生懸命なタオも裏切る事も出来なくて、凄く切ないですね。恋愛って難しいよね〜。愛するより、愛される方が幸せだって分かってるのに...。チャニョルもタオもどっちも大好きです！ (2015年7月8日 10時) (
レス) id: b8eddb50a7 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして〜！ありがとうございます(^^) なるべく毎日更新できるように、頑張りますね！！ (2015年6月9日 23時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - はじめまして！この作品がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^o^) (2015年6月7日 22時) (レス) id: 9e28c707b9 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - みくさん» 早速コメント、ありがとうございます(^^)なるべく短編になるようにがんばりますw (2015年6月4日 14時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 新作！！モテモテチャニョルとの今後の展開楽しみにしています！！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: 066e038aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：natsu
| 作成日時：2015年6月3日 2時
