ep40 【CY Side】 ページ40
【CY Side】
CY「…………」
Aが出て行った資料室。
デスクの上には
Aが参考に見ていた
いつかの誰かの資料。
散らばる描き欠けのデザイン画。
キャンドル。
CY「……はぁ……」
俺はひとつひとつ拾い上げると
元の場所に戻して行く。
Aのデザイン画は…
次会った時に渡せばいいか。
CY「……」
…次、会えるのかな…
CY「あぁーっ…クソッ…」
ムシャクシャして頭を掻くと
その場にしゃがみ込んだ。
CY「…っ…」
…嫌われた。
完全に、嫌われた。
最近俺のこと避けてた。
それなのにキスしようとしたから。
CY「…っ…」
最低だ、俺…
|
|
|
今まで最低な付き合い方をして
女の子を傷つけてきた。
でもそれはあの時の“A”を
見つけるためだから…
だから仕方ない、と正当化していた。
でも、Aは、何か違う。
その何かなんてわからないけど
大事にしたいと思った。
俺のこと好きじゃなくても
俺は近づきたいって思ったし
それは同じ名前だから、とかじゃなくて
恋愛感情でもなくて…
どうしてなのかわからないけど…
CY「……終わったな…」
Aに嫌われたなら、もう終わりだ。
あの時のAを探して
嘘つかれて、人間不信になって
でもAがあの時の子でも
そうじゃなくても
俺にとってはどうでもよくて
久々に誰かと向き合って
等身大の俺で見てもらいたいから
Aの前では
まともにいよう、とか
ちゃんとしよう、とか
そう思ってたのに…
CY「…っ…」
そんなの、もう終わりだ。
−−−− ピッ、ピッ、ピッ…
−−−−Prrrrr… Prrrrr…
「もしもし？」
CY「あ、もしもし？先輩？」
「ヨリ…？」
CY「今どこにいんの？」
「今？今…家…だけど…」
もう、どうにでもなれ。
CY「会いたい。会いに行ってもいい？」
「えっ…？」
CY「抱かせてよ、先輩…」
|
|
|
人と向き合ったことのない自分を
俺は大嫌いだった。
だけどあの時
キスを拒んだAに
俺以上に“大嫌い”って言われた気がしたんだ。
「ヨリっ…もぅ、私っ…」
CY「ダメ、まだダメだよ…っ…」
「あぁっ…」
…ねぇ、A。
俺って最低なやつだよな？
いつも顔を赤くして俺を見る
そんな君が嬉しくて
俺がその気になれば
こうやって抱ける女はいくらでもいるのに
「はぁっ、ヨリっ…！」
CY「…先輩っ…っ…！」
…あの時、俺は
君にキスがしたくて仕方がなかったんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1461人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yunyun - 本当は、チャニョルの事、好きなのに、健気で一生懸命なタオも裏切る事も出来なくて、凄く切ないですね。恋愛って難しいよね〜。愛するより、愛される方が幸せだって分かってるのに...。チャニョルもタオもどっちも大好きです！ (2015年7月8日 10時) (
レス) id: b8eddb50a7 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ゆうなさん» はじめまして〜！ありがとうございます(^^) なるべく毎日更新できるように、頑張りますね！！ (2015年6月9日 23時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - はじめまして！この作品がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^o^) (2015年6月7日 22時) (レス) id: 9e28c707b9 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - みくさん» 早速コメント、ありがとうございます(^^)なるべく短編になるようにがんばりますw (2015年6月4日 14時) (レス) id: 79e1c6c732 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 新作！！モテモテチャニョルとの今後の展開楽しみにしています！！ (2015年6月3日 22時) (レス) id: 066e038aef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：natsu
| 作成日時：2015年6月3日 2時
