【RKRN】空を奏でた【短編集】

怪談話　【オリ忍】　Aoha様リクエスト ページ15

※オリ忍が登場します。オリ忍が苦手な方は観覧をお控えください。








side無し

ある日、四年ろ組の及川楓の提案で、一部の三四年生で怪談話大会を開くこととなった。

メンバーは、及川楓、及川颯、二階堂柚期、一ノ宮薫、一ノ宮希未、唐沢継、結城麻都、河久蛍だ。

颯「怪談か…俺そういうのあんま得意じゃないんだよなぁ…」

柚「私も…」

麻「でも、面白そうじゃないですか？」

そんな会話がされる中、部屋の隅の方に人影が二つ。

希「ねぇ薫…」

薫「ん？」

希「これってさ、私に対する嫌がらせか何かかな？」

薫「は？」

希「私が怖いの嫌いってこと知ってるよね？ね？なのになんで？なんで私はこの場にいるのかな？ねぇなんで？ん？」

薫「なんでって…楓が、希未には怪談とかに慣れてほしいからって…」

希「いや、慣れなくていいから！」

薫「あのなぁ希未？俺もお前の気持ちはまあまあ分かるけどさ、忍者の三病の一つ、恐怖を抱くってことが希未には当てはまってるんだよ？希未はそれを克服しようとか思わないの？」

希「だって…だって…」

薫「はぁ…」

楓「おーい、そこの二人、怪談話大会始めるよ〜」

薫「ほら、希未、行こう。」

希「うぅ…薫、絶対私の傍から離れないでね！？」

薫「はいはい…」

そしてとうとう、怪談話大会が始まった。

颯「じゃあ、これから怪談話大会を始めるわけなんですけど…誰か怖い話知ってる人いる？」

柚「やっぱりここは主催者の楓からじゃない？」

楓「私から？わかった。」

希「(よりにもよってトップバッターが楓なんて…)」

楓「じゃあ話すね。これは、ある先輩から聞いた話なんだけど…昔、この忍術学園に一人の四年生がいたの…成績優秀で…真面目で…仲間からも信頼されてたんだって…」

楓「でもある日、任務で同級生に裏切られて、そのまま命を落としたらしいの…」

麻「なんか、怖くなってきましたね…」

楓「それで、その四年生が死んでから数日後…その亡くなった四年生の同級生が、夜に厠に行こうとしたの…すると、ある人影が見えて、誰かいるのかと思って、よーく見てみたら…血まみれの忍び装束を着た…亡くなったはずの四年生だったった。」

希「ひいっ！！」

薫「希未、静かに。」

楓「するとその血まみれの四年生は、血まみれの苦無を振り回して、襲いかかって来た…必死に逃げたんだけど、右腕と左肩を負傷して、廊下に倒れちゃったんだって。」

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