〜第十六話〜 ページ17
次の日から、また僕らの『日常』は始まった。
朝は深雪がパンを届けてくれて、夕方は人間達のサンドバッグと化し、夜はまた深雪が来てくれて、一時間ほど読み書きを教えてもらってから、夜更けまで他愛もない話で盛り上がる。
最近の深雪はどこか吹っ切れたような顔をしていて、辛いはずの毎日を生き生きと過ごしていた。
それは僕も同じで、人間達のストレス発散を受けた後でも意識を飛ばしそうなくらいフラフラになることはなくなった。
海でお互いの身の上話をしたあの日以来、深雪は自分の気持ちを親に伝えようと頑張っているみたいだ。
『もっと一緒にいてほしい。3人で家族らしく暮らしたい。』
彼女はそう思っている。
僕も、彼女を応援している。
いつか彼女の思いが届いて、家族3人で何処か今と違う場所で暮らすことになって、僕ともう二度と会うことがなくなっても、そのような別れ方なら、それでも良いと思った。
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鳴子華 - 感想有難うございます!! 海の表現ね、あれ、いいですよねwww作者も好きですよwww 主人公……多分もhっふもふでーすwww 今度絵でプレゼントいたしますwww (2017年1月20日 0時) (レス) id: 69199f6a4e (このIDを非表示/違反報告)
夕薙(プロフ) - 飾り気のない、素朴で素直な表現に引き込まれました。個人的には海のところの色彩の表しかたがすごく好きです。人でないものが人のような感情を持ち、人間らしく振る舞い生きていく話最っ高に好みでしたありがとう!!!!そして主人公よ。モフらせてくれ (2017年1月19日 22時) (レス) id: 368eddf0c9 (このIDを非表示/違反報告)
鳴子華 - 感想有難う.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+. まだ、この作品は終わっていません笑笑 これからも宜しくね( ´・∀・`) (2017年1月17日 20時) (レス) id: 02e1a31c8d (このIDを非表示/違反報告)
御師様へ - …純、ですなぁ。率直な感情にすんなりと物語に入り込むことができて思わず流れるように続きを読んでしまいました。その一方で物語の終わりが惜しく、つい慎重になってしまい……。とても良い話で、面白い物語でした。次に期待しています。 (2017年1月16日 19時) (レス) id: a0717e51ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鳴子華 | 作成日時:2017年1月15日 21時