紅い華の物語【JW】2

お化け屋敷3 ページ45

3回目の挑戦です。
お相手はエージェント重岡



重「…ここ来ると雰囲気ちゃうな」


「その雰囲気に飲まれて早３回目やで」


重「うーっわ…意外と怖いな」


「…」


重「ちょお黙らんといて!」


「もう無理やねん。怖いねん。3回目だろうとこわいねん」


重「待って、デートやんな?」


「…そやで」


重「…どうすればええんや」


「そんなん聞かんといて」





まさかのお化け屋敷でかっこよくってお題よりもデートの方に悩んじゃってるしげ






重「…手」

「ありがとぉ」





きっと恥ずかしいだろう俯いたまま手を差し出すしげに素直に甘えた

こんな時でもシャイ岡が出てくるなんて…






「…そろそろ出てくるはずやねん」

重「うぇ、マジで? その告知制度も怖いねんけど笑」

「……あれ?」

重「なんも居らんやん」






おかしい…
さっきまで毎回ここで初叫びをしていたはずやのに…






「まさか内容変えてるなんてこと…」

重「ありえるな…」






予感は的中して全く違うところで驚かされた2人




「無理無理無理無理」

重「心臓止まった…」






しげの手をあるだけの力を振り絞ってギュッと握りしめる





重「A…」

「…わ」

重「この方がええんちゃう?」





繋いだ手を引かれしげの腰元に回された
私が後ろから抱きつくような形で回した手の所にはしげの手が重ねられた







「…ありがとぉ」

重「進むで」






また安心するポジションを見つけた私は目をつぶり
しげに頼って進んでく


いつもうるさいはずのしげは割と静かで


くっつけた背中から聞こえる心臓の音がバクバクとうるさかった







重「階段やで…」

重「多分そろそろ出てくるで」

重「うぉ!…ごめんでかい声でたわ」

重「A生きてるか」







いつもよりも優しすぎるしげに心做しかドキッとした




そしてお決まりの最後の廊下では




「キャーーーーーー！」

重「うぁわーーーーー！」




叫びながらだけど私を先に走らせて
少し後ろからしげが走ってきた





WEST「「笑笑」」





「待って…内容変えるって聞いてない…」


藤「え!変わってたん!?」


桐「そりゃ同じだったらA飽きるやん」


「いらん優しさ出すな」


重「いやーでも、ビビるな笑」


「しげかっこよかったわ…」


重「当たり前じゃい!(照」


小「照れるなムカつく」


桐「ほれ4回め行ってこい笑」


「あっくんとスタッフさん嫌いになるわ」


WEST「「笑笑」」

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