Ordinary Days 2

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だからさ……








「⋯⋯⋯俺にしとけって」









グラスに注がれたお酒を
無理矢理流し込んで、そう言えば
少しの沈黙が流れた後…





『えー、そんなのどこで覚えてきたの？笑』


「はぁー⋯
人が本気出してんのにリアクションそれかよ笑」


『だって、なっちゃんは
顔とか関係なく中身がいいじゃん』


「それ喜んでいいの？複雑」


『なっちゃんくらいだよ？
こんな時間に来て愚痴聞いてくれるの』


「⋯こんなの誰にでもしねぇよ。
Aだからに決まってんじゃん」





マジで、いい加減分かんない？


小さい頃から、俺の中で特別なのはAだけなの。





俺は、あと何人、Aを泣かす男を恨めばいい？


あと何回、綺麗な泣き顔を隣で眺めればいい？



1番近くで見てんのに
涙を拭ってやることもできなくて

俺なら泣かせないのにってありきたりなこと思って
悔しくて、もどかしい。





空になったグラスを見つめるAは
さっきまでの元気はなくて

やっぱ無理して笑ってたんだろうな、とか思ってたら





『え、じゃあなっちゃんは
顔も中身もいいってことじゃん』





拍子抜け。笑





「やっと気づいた？
だから俺にしとけってずっと言ってんの」


『だってそれ冗談で…』


「もう茶化すのもふざけんのも拒否んのもなし。
あ、てか、顔いいって思ってたんだ？笑」


『…ちがっ！』





「帰んぞ」って手を引いて
『どこに？』なんて疑問は聞こえない。







もう、抜け出してもいいよね？







ー






Twitterにアップした「抜け出したい」を編集して
更新させていただきました！



Twitterのお話を編集して
占ツクにまとめようと思ってるので
しばらく同じお話が続いてしまうかと思いますが、
ご理解いただけるとありがたいです。



引き続きよろしくお願いします！

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