ゆっくりと蝕むように (ページ10)

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「でも知り合いとかにやってもらってるから出費も抑えられてるしなにより楽しいからいいじゃん、ライブの演出の片手間にやらせてごめんだけどさ、俺のことは気にしないで潤ちゃんとなにかやれるのすげぇ嬉しいよ」

ライブまではまだまだ時間はあるし息抜きにもなると思うから別にいいんだけど

それよりも男前すぎて…メンバーのなかはなぜ男前しかいないのか

老若男女問わず好かれてる人たちだからほんと人誑しだ

「いいや、いい息抜きになってすげぇ楽しいから気にしないで」

色々な言葉を飲み込んで俺も楽しいということを伝える

「これ、潤ちゃんはおおごとにしたくないみたいだけど知り合いには見せたいんだけどいいかな？」

それはまーの当然の権利だからすぐうなづく

「いいよ、まーと2人で作ったんだから好きにしてもいいよ、おれも見たいと言ってくれた人で見せていいやと思った人にはみせたいし」

そんな人は曲に携わってくれた人たちと物好きさん達だけだけど

「いやったー！よし演出も煮詰めちゃえ！振りはスマホにも送ってね、またレッスンスタジオでやっちゃお」

引っ張られてどんどん進んで行く

誘ってくれたのがまーで俺は本当に恵まれてるなぁ

「うん、衣装は任せて知り合いでそういうの好きなやついてダメ元で頼んでみるから…ダメだったら私服ってのもいいかもね」

ダメ元だけど、いわないよりマシだろうなぁ…私服でもありっちゃありだよね

「それ面白そう、じゃやっちゃいますか、今日は飲んじゃお飲んじゃお！」

お酒とおつまみ片手にわいわい騒いでお開きになって

タクシーで家に帰るとまえより寝れるようになってたのをふと思い出した