episode8 ページ10
翔くんが面白くなさそうな顔して、なんか牽制みたいな台詞を言っててなぜか可笑しかった
「えっ、翔ちゃんがきになってるなんて珍しいね翔ちゃん女には飽きちゃったの？」
翔くんの兄貴は珍しそうに愉快そうに聞いている
翔くんは困ってなさそうだもんね…やっぱ男に興味もつの珍しいのか
「そうじゃねーけど気になんだよこいつ」
まっすぐ射抜くように見つめられて心の奥でなんか小さな音がした
「その気持ちわかるかも…だって美人だもんね〜二番目でいいなら恋人にしたいぐらい」
サイテーなことをさらっと言われた…でもこの人はサイテーだけどいい人そうかも
「お断りします。最低でも俺を1番大事にしてくれる人じゃないと嫌なんで」
「そっか〜でも1番はニノしかありえないからな〜遊びたくなったら声かけてよ…連絡先交換しよ」
にこにこそんなことを本気で言ってんだろうなと馬鹿らしくなった
「あいにく困ってないんで、恋人とお幸せに、嫌です」
こんな軽口叩きつつもこの人は恋人を大切にしてんだろうな
恋人に心埋め尽くされてる人と一緒にいてもね…
あとこの人に手を出すと恋人が怖そうだなとなんとなく思った
「そんなぁ」
「まぁ、名前ぐらい教えときますね翔くんの一個上の松本潤ですよろしく」
「へぇ、いい名前だねじゃ〜潤ちゃんって呼ぶね」
潤ちゃんってもっとましなのなかったのかよ
「まぁどうでもいいよ」
「何しに来たの？」
「ここすこし前に見つけてさバスケ久々にしたくなって来てみたの、友達忙しそうだし1人でやるぶんにはスペースもちょうどいいじゃん」
「俺は潤が気になってついて来させて貰った」
「そっか〜てか潤ちゃんバスケ好きなの？そんなん最高じゃん一緒にバスケしようよ」
「兄貴もう帰んねーとニノ迎えにいく時間だろ」
「あっ、そうだった残念またあそぼーね」
翔くんの言葉で思い出したように急いで帰るまぁは足が速くてうるさくて台風みたいなやつだった
誰もいなくなったコートで軽く体を動かしてシュートやレイアップをしたあと2人で1on1をして遊ぶ
翔くんは冷めてんのかなと思ったけど、意外とあつくなったりして可愛かった
そろそろ帰ろうかと思ったとき翔くんがジュースを買ってくるとその場を離れ俺は帰り支度をして待っていた
戻って来た翔くんからジュースを受け取り小さなベンチに腰をかける
狭くてすこしだけ体が触れ合う
翔くんがすこしだけ話をしないと声をかけたのでジュースを飲む間だけねと返事をした
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作者名：消しゴムとボールペン | 作成日時：2017年9月10日 10時
