みんな違って。3（Hikaru.I）

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｢茂木ちゃーん！ LINEしたの見てくれた！？ ゲームチャンネルやねんけどさあ…｣


｢へ！？ 何か不具合でもありました？｣


｢ちゃうねん！ 阿部ちゃんも出られへんのかなって…て！ ちょっと！ LINE見てへんの！？｣


｢あは、すみません…｣


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｢茂木ー、この素材も頼める？｣

｢ひえ、はい、編集計画書とください…｣

｢茂木ちゃんさん！ これってどうやるんすか？｣

｢ヨシくん、ちょっとまっててもらっていい…？｣


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｢Aちゃん！ ここの振りどんなイメージで取ればいい？｣

｢ん〜阿部さんなら、雲、じゃないですか？｣


｢Aたーん！ このアクロさあなんか納得いかないんだよねえ…｣

｢ええ…？ 充分綺麗だけど…あ、着地の足注意してみたら良くなるかも！｣

｢んにゃ！ なーるほど！｣



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疲れた。

こんなやり取り、全部今日の話。多すぎる。



｢もう脳が追いつかないってえ…｣


いわふかのおふたりとのYouTubeの企画会議の前に項垂れる。



｢あれ？ Aちゃん、早いねえ？｣


そんな声がして頭をあげると、時間前に到着したいわふかのご夫婦。


ふへ、休憩ここで取ってて、なんて笑って誤魔化す。


｢ねえ、無理しすぎ。Aなくなっちゃいそう｣


そんなひかるくんの声に意味がわからなくて、首を傾げる。



｢だいぶ痩せたの気付いてないの？ もうなんか、やばいよ｣

｢まあ、確かに俺が見ても痩せたってわかるくらいではあるよ？｣

｢頑張る2ヶ月なのは分かったから、休んでよ｣




泣きそうな顔で言われたらもう反論は出来ない。



｢今日はちゃんと帰って休みます…｣

｢俺も行く｣



よしこれでいいだろう、なんて思って家での仕事のプランを考え出したら聞こえた、俺も行く、の言葉。


いやいやいや、え、？


｢…はい？｣

｢今日はAのお世話しに行く｣

｢いや、私、だいぶしっかりと大人、成人なんですけど…｣

｢俺が安心できないの！ 絶対行くから！｣



早く打ち合わせ終わらせて帰るよ！ なんてプリプリモードのひかるくん。


｢はあ？ あ、まあ、とりあえず、打ち合わせしましょうか｣



もう意味わかんないから、どうとでもなれ精神だ。




｢え！ その企画良い！｣
｢私的には、この無音ダンスが推しです｣
｢それはしんどそおじゃーん｣
｢ふっかさん…？｣
｢俺はこのアクロ講座かな｣
｢それ伸びますかね…？｣
｢ふっかが顔みたいに伸ばすって言ってる｣
｢ちょちょちょ、岩本さん！？｣

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