みんな違って。（Hikaru.I） (ページ23)

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「私が情報集めてるの知ってますよね」

「うん、知ってるから言ったよ」

「何度も言ってますけど！」

「うん、今話せてるからいいの」

「なんなんですか、岩本さん」

何が？なんて笑いながら楽屋のドアを開けてくれて。

こういうところ、ほんとに

「慣れてる」

なんで、なんで、なんで。

なんで私だったんだろう。

そんな言葉は私を呼びつけた人たちの声にかき消された。

「あー！茂木さん！待ってたの僕！」

「茂木ちゃん、とりあえずふっかさんの横座ろ？」

丁寧にお断りして、ラウールさんの元へ進む。

「これ、大学の課題なんだけど、、わかんなくて」

通信制だから聞く相手がいなかったらしい。

「私、理系なので、詳しくはないですけど」

そう断ってから、知ってる限りの知識を伝える。

「ほえ！分かりやすかったよ！茂木さん好き！ありがと！」

「後ろで聞いてた俺もわかったもんね。茂木さん何学部だったの？俺も理系だったんだけど」

阿部さんとラウールさんに褒められて、ちょっと良い気分。

「阿部さんとは違う学部ですよ」

「ねえ、A。ダンスアシスタントなんだけどさ」

「やりません」

「やってほしいの。映像確認だけでもいいから！」

「岩本さんがいれば、Snow Manは充分輝ける、じゃないですか」

「じゃあ、もう俺振付やんない」

「は？」

「やんないから」

なんでそうなるの。
幼稚園児じゃねえか。