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｢いつも、お仕事お疲れ様です｣
楽屋に到着して、そう言いながら渡したプリン。
｢皆さん、喜んでくれるといいな｣
｢喜ぶでしょ、みんなマジでAのこと好きだよ｣
なんて、嬉しい言葉。
｢あ、今日まで話しかけにくかったよね、俺｣
帰り道は岩本さんの話を聞いて。
｢ふっかにすんなり相談してたの知って、なんかイライラしちゃったの。そのままAと話すと、八つ当たりしそうで避けた。ごめん｣
｢大丈夫です。私が齋藤さんと話したりしてたのが嫌だったって知れたので｣
もう極力近づかないです、なんて安心してほしくて笑いかけると岩本さんはびっくりしていて。
｢重くないの？ うざくないの？｣
なんて不思議そう。
｢好意を持たれることにうざいとか思わないですよ。岩本さんなんだから｣
相手があなたなら、別にそんなこと小さなことでしかない、っていうのが本心で。
｢ねえ、岩本さん｣
ちょっとだけ、彼と距離を詰めてみたいと思った。
初めて、仲良くなりたいと思ってしまった。
｢なに？ A ｣
｢…ひ、かる、くん、って｣
呼んでもいいですか、って言葉は声にならなかった。
緊張が勝った。
だけど、彼には伝わったみたいで。
｢呼んでよ、ってか呼ばなきゃやだ｣
やっとかよ、なんて言いながらニヨニヨしてる彼。
こんな簡単なことで人って喜んでくれるんだ。
今の私には全て新鮮で。
｢…ひかるくん、恋って、なんですか？｣
｢A、今はいいんじゃなかったの？｣
｢ひかる、くんに、なら、教えてほしい、です｣
そう思った私は、みんなと同じになりつつあるということなんだろうか。
｢いいよ、教えてあげる。覚悟しててね｣
ニヤリと笑った彼は、凄くキラキラしていて。
彼が動画を撮っている時も彼のことをついつい沢山見てしまった。
一応、仕事上、全員分の分析はしたけどね、それでも、彼の割合が多くなってしまったのは、私とiPadの秘密。
｢ふっか！ 1歩進んだ！｣
｢さっき、ひかるくんって呼ばれてたねえ｣
｢やべえよ、可愛すぎて今日タピオカ要らない…｣
｢あまーい！！｣
｢ふっか、うるさーい！｣
｢その佐久間がうるさいよ！｣
｢阿部ちゃん、ごめーん…｣
ーーーーー
字数の関係でこちらにて失礼します。
移行しましたので、続編もご覧頂ければと思います！(50話3文字しか残ってなかった)
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作者名：なあちゃむ | 作成日時：2022年4月30日 0時
