45 ページ45
・
そのあとしばらくは岩本さんと微妙な距離感。
｢…は？ 撮影、ですか？｣
そんな時に言われた、撮影同行。
もちろんYouTubeの。
｢齋藤と2人で、Snow Manの動画ね｣
経験だよ、着いてきてもらいな、なんていう有難くない上司からの言葉。
“明日、YouTube撮影にお邪魔することになりました。端っこで見てるだけにするので、よろしくお願いします。このこと皆さんには言わないでくださいね”
なんて深澤さんにLINEを送っておく。
まあ、深澤さんしか連絡先知らないからだけど。
深澤さんはダンスの時に連絡を誰かと取らなきゃいけないってなって、当時1番話しやすかった彼にお願いしたってだけ。
“お、りょーかい❗️ 張り切っちゃうなー❗️”
なんて、おじさんチックな返信が来たのは私だけの秘密にしておこうかな。
・
｢茂木ちゃーん！ 行きますよ！｣
なんかやたら張り切ってる、距離の近すぎる齋藤さんを横目にYouTubeの撮影に向かう。
｢茂木ちゃん、何持ってんの？ 持つよ？｣
Snow Manの皆さんに、撮影お疲れ様の気持ちを込めて持ってきた差し入れのプリン。
最近岩本さんと話せてないな、なんて考えながら差し入れに悩んでたら突如でてきた岩本さんのセリフ。
【買ったプリーーーン！】
ブラザービートを聴きながら悩んだのが間違いだったと、過去の私を責めたい。
でも、差し入れが決まったからありがたいのかも。
どっちつかずな気持ちで考え事をしてたら、齋藤さんに紙袋を奪われて、中を知られてしまった。
｢え！ 俺に！？ やっぱり茂木ちゃんって俺の事…｣
｢ちょ、返してください！ 全然違いますし、絶対ないです！｣
｢照れなくていいのに〜、付き合っちゃおっか？｣
｢…まじで無理です｣
そんなやり取りをしながらもどうにか差し入れは無事奪還。
｢あれ！ 茂木ちゃんじゃーん！｣
おっはよー、どしたの！？ なんて透き通るほどのクソデカボイスで声をかけてくれた佐久間さん。
いつもはうるさいって思うけど、今日はここで会えてちょっと安心かも。
｢あ、今日YouTube撮影の見学？ お手伝い？ で来ました｣
｢えー！ そうなの！？ 佐久間さん頑張れちゃう！｣
｢佐久間、うるさいよ…ってあれ、茂木さん。おはよう｣
楽屋の中からひょっこりと阿部さんも出てきて。
｢まだ時間あるし、おいでよ｣
謎に楽屋の中に招待された。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 815人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なあちゃむ | 作成日時：2022年4月30日 0時
