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翌日の朝、私はでっかい車を運転しながら会社に出社した。
｢警備員さんにビビられましたよ｣
その場にいなかっためめあべさんを目の前にそんなことを言いながら、手は動かす。
だいぶSnowManさんのことは知れたので、もう歌詞を書くつもり。
と思って、使わない予定の小さい会議室を借りたんだけど、冒頭に戻る。
｢ってか、なんでいるんですか｣
｢いやあ。今俺らYouTubeの撮影順番待ちだからさ｣
こっちは静かに頭使いたいのになんなんだもう。
｢メンバーさんと遊んできてくださいよ…｣
｢あべちゃーん！ 終わったよ、こうたーい！！｣
テンションぶち上がりの佐久間さんもやってきて。
集中出来ないまま、会議室の予約時間が終わった。
｢歌詞は家で考えるしかないな｣
そう思い、半休を使って家に戻る。
｢過去から今的なこと入れたい｣
｢喜怒哀楽も入れたい｣
入れたい言葉をどんどんと可視化して繋げて、消して。
納得いくまでそれを繰り返して、ずっとやって。
平仮名？ 片仮名？ 漢字？
表記だってこだわって。
この歌詞が曲になるかは分からない。
発売されるかも分からない。
だけど、私は今ワクワクしてる。
彼らに会って、彼らに私の歌詞を届けることがワクワクしてる。
｢なんだろうこの気持ちは…｣
初めての感覚に身を包まれて、書き上げた歌詞。
終わったと思って、外を見れば真っ暗。
時計を見れば、午前2時だった。
｢ごはん、いつから食べてないっけ…？｣
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作者名：なあちゃむ | 作成日時：2022年4月30日 0時
