偶然鼎立。（Ryohei.A）#2 (ページ39)

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そのあとすぐにレッスンは終わって、またいつも通りの日々。

私も学校と家の往復をしながらたまにバイトして過ごしていた。

阿部亮平
『おはよう。今日か明日、時間あったりする？』

とある日の朝、1通のLINE。

『明日なら夕方からなら空けられますよ』

そう返事して学校に行く準備を進める。

辞書に研究ノート、水筒、筆箱、リップと香水、、、

すぐに忘れ物をしてしまうため、ルーティーンとなったこの確認作業。

りょうさんからのLINEひとつでこのルーティーンも少しあやふやになる。

照
『おはよう。次のレッスンでアクロバットの相談あるから自主練のときちょっといい？』

さくさくさくま
『おはようでやんすー！見て！衣装カッケェ！！』

たくさんの連絡をしてくれるみなさんに電車で返事を出しながら、学校への道を進む。

阿部亮平
『ほんと！？なら、明日の夕方からデートしない？』

電車の中での急な攻撃に思わず声が出そうになる。

「デ、デート、、、？」

頭の中はパニックパラダイス。

りょうさんと、私がデート？

ご飯じゃなくて？

大学までの歩く道のりはそんなことで脳内がいっぱいだった。

「まず、どこにいくんだ？どんな服がいいの？髪型は！？え、待って何時からなの？ああ、もう、、、」

次々と湧き上がってくる疑問の数々。

阿部亮平
『明日の16時に青葉駅でどう？気温は大丈夫そうだけど、一応室内がいいかなあと考えてるんだけど、、、」

神様のようなタイミングで届いた追撃のLINE。

「室内の予定なら特に服装も靴も気をつけること無さそうかな」

『大丈夫です！楽しみにしてますね！』

そう送って学校に到着した。

「とりあえずは研究に打ち込もう、、、」

頭の中が上手く回転し無さそうな1日の始まりだ。