偶然鼎立。（Ryohei.A）#2 (ページ35)

今日:16 hit、昨日:15 hit、合計:47,444 hit

85 ページ35

・

愛ちゃんもソロを踊って。
めっちゃGoing！愛ちゃんの言うところのぶち上げ曲。

その通り、この曲は本当に愛ちゃんを輝かせて、私たちの観客のボルテージを一気に最高潮に持っていく。

「さあっ！最後だよ〜！ 2人で踊って締めようね！思い出の曲踊りますっ」

そんな言葉だけを残して音楽をかける愛ちゃん。

聞いてないよ？何踊るの？

そんなことを思っていたら流れてきた、懐かしい音楽。

ジャニーズJr.の時にずっと踊り続けていた、女子ジャニーズの代表曲。

デビューはしていないから、CDにはなっていない。

でも、私たちはレッスン用にって持っていた。

長らく踊っていないこの曲。

聞いてもいなかった。

だけど、身体は動く。口も動く。

多分、それだけ練習してきた証。

たかが数年では消えない努力の証。

すごくすごく楽しかった。

厳しいレッスンだって、たくさんあった。

「小嶋！できてない！」

何度怒鳴られたかわからない。

動かなくなる寸前まで使い倒したこともある。

泣きながら帰ったことも、踊ったこともある。

生きてるのかわからないくらい前が見えない日々。

だけど、少しずつ光は見えて。

もう少しで全部見えると言う時に、遮光カーテンがひかれたんだ。

たくさんのことを思い出してしまうこの曲。
大半は楽しかった、好きだったという感情。

だからこそ、帰りたくなる。
だからわざと、聞かなかった。

そんなことを感じながら、踊り続けた私と愛ちゃん。

選曲に入れるの、色々考えてしんどかっただろうな。

そう思いながら音楽は終わった。

そのあと、エンディングも軽く撮って、着替えてきて初めて気づく。

「みなさん、、、いつから？」

SnowMan全員が集まっていた。