偶然鼎立。（Ryohei.A）#2 (ページ29)

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あれからはりょうさんが買い物を終えて。

意外と早く終わったから解散してからダンスかな、なんて考えていた。

「ねえ、Aちゃん。カフェとか行く派？」

不意に聞かれて驚き、好きです？なんてよくわからない返事をしてしまう私。

「ちょっと疲れない？休憩しようよ」

急激なお誘い、いただきました。

なんて流れがあり。

今は少しお洒落なカフェに来ていて。

「どれも美味しそうだね〜カフェラテにしようかな〜」

なんて目を輝かせている目の前のりょうさん。

Aちゃんはどれにする？なんて首を傾げて聞くな。

あざとい警察です、逮捕〜！！

「あ、アイスコーヒーで」

「りょうかーい」

軽くそんな会話をして、りょうさんが店員さんを呼ぶ。

「アイスコーヒーとカフェラテひとつずつ」

店員さんがかしこまりましたと言って戻っていく。

「まずは、今日、ほんとにありがとね？」

りょうさんがそのタイミングで口を開いて。

「えっ！？あ、いや、どうせ暇でしたし、、、」

「俺ね、最初、Aちゃんに対して感謝したり、苛立ったりしてたの」

「あ、はい。そうですよね。すみません、、、」

そんな話に発展して、申し訳なかった出会いを思い出して、咄嗟に謝ってしまう。

「ああっ、いや！そうじゃなくて！そう思ってたんだけど、そこから何度か会話したり、ご飯行ったりして、だんだんイメージが変わってきたの」

そんな話に移り変わっていく間に、だんだんと話が読めなくなる。

「と、言いますと、、、？」

「なんかね、興味出てきちゃうよね。Aちゃんって子に」

まっすぐ見られて伝えられると流石に恥ずかしい。

そんなときに運ばれてきた、救世主であるドリンク。

りょうさんの目の前にアイスコーヒー、私の目の前にカフェラテが置かれて。

店員さんがお仕事に戻ってから少し笑いあった。

「たしかにこの組み合わせだと思いますよね」

少し恥ずかしさがほぐれて、飲み物を交換した。