偶然鼎立。（Ryohei.A）#2 (ページ24)

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しっかりと午前7時に目覚めて。

なんでこういう日なら起きれるんだろうか。謎である。

時間があるし、と思ってお気に入りのテラコッタカラーを使ってメイクをしていく。

服を決めて、メイクして、ピアスをつける。

そして、まだまだ時間があることに気付いた今。

「苦手、だけど、、、やってみようかな」

私の手には強敵、ヘアアイロン。

寝癖直す以外、実は何もできないほどの不器用。
動画サイトで簡単なやり方を検索して、見よう見まねで手を動かす。

「あれ、、、わりと大丈夫そう？」

失敗してひとつにまとめるオチだと思っていた私の髪は、想像以上のゆるふわ巻き。

、、、できちゃった。

「あ、時間。待たせたら悪いし、もう出ようかな」

前回、待たせてしまったという罪悪感。
今回はりょうさんより早く着くっていう目標。

「行ってきます」

短く誰もいない部屋に声をかけて、家を出た。

電車に揺られて、待ち合わせ場所に着く。

30分くらい早かった。
もちろんりょうさんはいないし、早すぎた？

カフェに入って待とうかと考えたけど、私の飲む速さを考えると待ち合わせ時間過ぎちゃう気がして。

春先、少しだけひんやりした朝の空気の中、私はりょうさんを待つことにした。

外で本を読んでるのは、ちょっと変な人かもしれないけど。