偶然鼎立。（Ryohei.A）#2 (ページ22)

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「なんなんだよ、あの天然人たらし集団みたいな人たち」

ついつい口が悪くなってしまうほど、みんな優しくて。

勘違いしそうなほどに、距離が近い。

身長の話してる時とか、りょうさんなんて頭に手を置いて測ってたし。

「好き、になっちゃう」

まだ、何処かで本気で好きになることにストップをかけてしまう自分がいて。

それはもう過去だから、辞めなきゃって思っても身体と頭は追いつかなくて。

「昔、なんだけどな、、、」

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昔、とても好きだと思った人がいた。

すごく好きで、のめり込んだ。

勉強もジャニーズの活動もふわふわするくらい好きで。

相手が気付いて、私から離れた。

『多分、お前は誰かを好きになるのが向いてないよ。一途すぎる』

良いところだけど、悪いところ。

それが直ってから恋愛しなさい。

当時のマネージャーにも相手にも言われた言葉。
まあ、マネージャーっていうのは未だについてくれてる田中さんだけど。

まだまだ未熟で、メンタルや体調管理がうまくできなかった昔の話。

今ならきっと違うってわかる。

のめり込むものも、親友も手に入れた今。
そうならないはずだと思っていても、何処かでまた迷惑をかけてしまうかもしれない。

そんな恐怖が私から好きという感情を奪っていく。

「どうすればいいの、、、」