偶然鼎立。（Ryohei.A）#2 (ページ11)

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「んまあっ！」

キラキラ笑顔で、YouTube通りのリアクションを目の前で見せてくれるりょうさん。

ほんとに歳上なのかと疑うくらいに可愛い。

「あ、Aちゃん、食べてる？」

ちょくちょく確認してくれるのは気遣い屋さんと仲良いからなのかな。

「食べてますよ。食べるの遅いので、、」

ちょっと自虐気味に笑いながらも食べられるものを食べていく。

そう、私の目の前には、チキンカツ。

基本的には食べられるんだけど、昨日結構小麦の入っていそうなものを食べたこともあり、今週はもう控えようと思っていた。

「メイン食べないの？美味しいよ？」

悪気もなく聞いているであろうりょうさん。

「楽しみは取っておくタイプで！いただきますね！」

申し訳なくなって、一口齧るとたしかに美味しい。

「本当に美味しいです！ハマっちゃいそうですね」

心からそう言ったものの。

「すみません、御手洗い行ってきていいですか？」

昨日無理をしたツケが回ってきたようで、すぐに込み上げてくる胃液。

いっておいで、と手を振ってくれたりょうさんを置いてバレない程度に御手洗いへ急いだ。

「アレルギー、久々に来たかも」